今日は特別委員会の視察で三鷹市に出向いた。新宿から青梅街道をチャーターしたバスで一時間くらい揺られていった。移動時間は暇なので携帯でデイトレードをした。運よく(最近のトレードはすべて運よくなのだが)、いくらかの儲けがでた。といっても2万円くらいのしょぼい儲けだが、それでも嬉しいものだ。

 

 三鷹市での視察が終わり、後輩の三鷹市議会議員の後藤貴光さんと合流して、いろいろと情勢について語り合った。デイトレードでの儲けなどはしょせんはあぶく銭なので、夜の街に繰り出しで使ってしまおうと思っていたが、最近のシビアな政治情勢を話しているうちに、とてもそんな気分にはなれなく、結局はファミレスでお茶をして帰った。

 そこで逆に彼にコーヒーをおごってもらった。とても嬉しかった。後輩から何らかのご馳走をされることが、こんなにも心にしみることだとは思わなかった。

 後輩といっても、彼は三鷹市議会議員三期目で、これからは会派の幹事長、近い将来は議長にもなろうという頼もしい人物だ。たまたま大学卒後したての頃から知っているので、後輩と現在まで思っているけれど、実際は三鷹市ではベテラン議員なのだ。


 そんなわけで、あぶく銭を散財する機会を失ったのだが、その一部を思わぬ所で社会に還元することになった。帰りにマクドナルドでトイレを借りついでに、コーヒーをオーダーした時、私は自分でも信じられない行動に出た。

 カウンターに設置されている募金箱(難病の子供たちのためにハウスを建設する云々という募金だ)に、千円札(一万円札でないところが、私のセコイところだが)を入れた。どうしてこのような行動に出たのか、自宅に戻った今でも不思議だ。

 自己満足でも、偽善でもない。なぜだかこの募金が正しいような気がしたのだ。そういえば私も幼い頃は身体が弱い子供だった。


 後で詳しく調べてみると、このマクドナルドのカウンターの募金は全国で年間1億円以上のお金を集めているらしい。人間の営みの集積とは恐ろしいものだ。