最近のトレードは連戦連勝である。年末から年始にかけて政治関係のことばかりに心が傾いていたので、トレードなどの経済闘争の方にはすっかり関心がなくなっていた。

 

 そんなためか、毎日ささっと値動きと罫線を見る程度で、特別にあれこれと考えたりはしなかった。しかし、それが効を奏するのか、結果的には連戦連勝であった。


 値段と罫線を見るだけで、どこで仕掛けるのか、どこで利食いするのか、マーケットが大声で私に伝えてくれるかのようだ。それほど的確なトレードができた。

 まさにマーケットが叫んでいるのだ。その声に従うだけでよい、それだけで自然とお金が入ってくる。

 何とも不思議なものだ。


 たぶん「どうにかしてお金を稼いでやろう」とかの邪念がなかったからだろう。

 確かに政治闘争の激流にあっては、いくら口座のお金が増えても(小額のトレードなので稼いだといってもたいしたことはないが)まったく嬉しくない。

 みなさんにとっては信じられないことだろうが、私自身の感情的には本当に嬉しくないのだ。


 人間は邪念をもって、何かをしようとすると、必ずといって自らの欲と恐怖によって、世界の認知が曲がってしまう。曲がり屋へのキーワードは邪念だ。


 裏返せば、現在の自分の政治的な邪念こそ注意しなければいけないということか。