今日は朝から中野区方面をめぐって、お昼に新宿に戻り区役所で少し事務作業を行い、近くで食事をしてから自宅に帰った。

 暑い一日だったので疲れてお昼寝をした。奇妙な夢を見た。何の変哲もない日常風景だが、時間は遡って学生時代の夢だった。


 その当時によく出かけていた避暑地で友達と遊んでいた。ハンモックから落ちて飲みかけのジンジャエールをこぼしたり、サンドウィッチを食べてしていた。アメリカンクラブハウス・サンドウィッチにレモンをかけて食べていた。

 たぶん1983年か1984年の夏の話だと思う。日差しは強いが、涼しい風が気持ち良い夕方だった。ツクツクボウシの蝉の声が風景に充満していた。

 そこで友人とマンガを読んだりして、当時はやりのロック・サウンドを聴いたりしていた。夢とはいえ、これはデジャブなどではなく、確かに過去において自分が実際に体験したことだった。

 しかし、その時にいた友人がいったい誰なのか思い出せない。顔の表情や声のトーンや、その時に着ている服の柄までが鮮明に浮かんでくるのに、名前すら、どこで出会った、どのような関係の友人だったのか、まったく思い出せない。今まで特に思い出したこともない人だった。

 目が覚めてから一時間近く何とか思い出そうとしたけど、やはり無理だった。そんなに深い人間関係を築いた人ではなかったのだろう。たぶん数回しか会ったことがないのかもしれない。

 30年近くも前のことだから、しょうがないのかもしれない。そこか記憶の片隅に閉ざされた断片が、ふっとした機会に甦ったのだろう。



新宿区議会委員 のづたけし オフィシャルブログ Powered by Ameba-20120731154540.jpg

 私は嬉しくも、悲しくなった。もう一度、その人に会いたい。夢の中の時間はとても幸福だった。幸せな夏の一コマだった。

 現在では、どこにいるのか、何をしているのか、まったくわからないその人に久しぶりに会いたい。