ロンドン・オリンピックの開会式のニュースが盛んに報道されているが、このオリンピックの開会式は前回の北京・オリンピックでもそうだが、最近は回を重ねるごとに、豪華絢爛で派手に演出されるようになったような気がしてならない。

 オリンピックは世紀のお祭りとも言えるので、葬式みたいにとり行うというものではないし、人を感動させるような趣向を凝らした演出満載で開催されることが普通であるが、あまりにも度が過ぎると微妙な違和感を覚えてしまう。

 特にヨーロッパは経済的な問題を抱えている真っ最中であるから(幸いなことにイギリスの通貨はまだポンドでユーロではないのだが)、よけいに大騒ぎが際立ってしまうのだ。何か「最後の宴」とならなければ良いのだが。


 とここまでは幾分いやらしい見方をしてしまったが、やはり現代でもオリンピックは各国の国威発揚の場であるのだろう。

 その要素における比重が、各選手の成績(メダルの量)ではなくて、派手なイベント(開会式や閉会式)へと移っているのであろう。

 確かにメダルの数では、頑張って獲得するようになるにも、おのずから限界がある。イベントであるならば、開催国の工夫次第である。

 そう思うにつけても、なんとか東京でオリンピックを開催させたいものだ。「東京オリンピック反対!」とか主張する政治家もいるようだが、これは相当にひねくれているヤツと思わざるをえない。

 「東京オリンピック、大賛成です!」