先日、水は貴重な資源であり、日本はこと水に関しては非常に恵まれた状況にあると書いた。海外に出かけると、そこそこの高級ホテルでも蛇口から直接には水道水をもむことができない。特に中国では水事情は極端に悪い。

 中国では当然のことながら、一般家庭における水道水などは直接口にすることはできない。だからミネラルウォーターや炭酸水(なぜ炭酸水かというと、ミネラルウォーターだと店によってはごまかしがあったりするので、より飲む側のリスクを軽減するため)が必需品である。

 それに対して、日本の水道水は当たり前だが直接飲める。しかも美味しい。そしてこの水道水はどこの家庭でも水洗トイレの水としても使用されている。

 中国の水道蛇口から出る水よりも、日本のトイレの水の方がクリーンなのだ。日本ではトイレの水でさえ飲むことができると話すと、たいていの中国人は驚くという。


 さらに近年は水道水自体も一層美味しくなってきた。特に東京都水道局においては、石原都知事が「安全でおいしい水プロジェクト」をかかげ、水源から蛇口にいたるまでの総合的な取り組みのもと、超高度浄水の最新技術を導入して、水道水のレベル向上を推進している。

 石原都政は「尖閣諸島の問題」に代表されるような話題性のある政策がクローズアップされがちであるが、このように地道で生活に密着した良い施策も実は数多く存在する。


 この技術革新によって美味しくなった東京の水道水は、何と「世界に誇る 東京水」という商品名でペットボトルにまでなっているのだ。

 普段東京で生活している者にとっては、まさかこのペットボトルを日常生活で購入することもないが、海外へのお土産としてなど、ちょっとした話題作りのネタには面白いだろう。

   


新宿区議会委員 のづたけし オフィシャルブログ Powered by Ameba-20120717133313.jpg