今日、ここで紹介するのは、とある映画作品の評論である。



 「解説 地獄の黙示録」   立花隆著   文春文庫


 フランシス・コッポラの不滅の名作「地獄の黙示録」を丁寧に解説した一冊。単なる作品評論だけでなく、当時の社会背景や基礎となる文化的な要素に関しても検討を加えながらの解説は、映画の解説を越えた次元でも楽しめる。

 特に1979年のオリジナル版と2001年の完全版の詳細なる比較なども興味深い。



 これは書物のコメント記事であるが、この際、新たに映画のコーナーも設けていろいろなことを書いていきたいくらいだ。

 「地獄の黙示録」は私にとっても、それこそ高校時代から5回、10回、いや数えきれないほど繰り返して観た映画作品だ。素晴らしとしか言いようがない作品だ。

 エンディングだけでなく、私が好きなシーンはやはり「慰問に来たプレイメイトがヘリコプターで舞い降りるきわめてアメリカ的なシーン」だ。そして、何といってもオープニングのシーンだなぁ。

 言葉で伝えるよりも、まず観ていない人は、何をもまして観てほしい。


 そして私が好きな方は、後で公開された2001年の完全版の方だが。