老朽化したインフラ整備についての議論が活発化している。特に地方自治体においてバブル期に建設された様々な箱モノに関しては、そろそろ大規模修繕などの手当てが必要となる時期に差し掛かっていることも事実である。

 現状で地方自治体の財政状況が厳しい中で、このような老朽化したインフラをどのように整備しなおすかが焦点となっているのだろう。

 

 私の考え。無理に整備する必要はないのでないかという意見である。それぞれの自治体が、それぞれの市民需要や財政状況に応じて適切に判断すれば良い事である。無理にすべてをフルセットで整備しなおす道理などなく、本当に必要なものだけに限定してインフラ整備は行えば良いのである。

 何でもやらなければならないということもあるまい。各自治体の住民が自分たちの支払う税金についてもきちんと意識的な考慮をもって判断すれば良いのである。


 これだけソフト化した経済社会において、インフラ整備などの公共投資によって、景気拡大とか雇用確保といった発想自体が、そもそも前時代的な誤りなのである。

 負の遺産は速やかに、切り捨てた方が次の時代のためである。