ゴールデンウィークの余波か、最近きわめて体調が良くないせいか、この週末も読書をしていた。以下の2冊は、文学作品だ。
「幸福な死」 アルベルト・カミュ 新潮文庫
「華麗なるギャッビー」 スコット・フィッツジェラルド 角川文庫
この2作品とも、文学史上に輝く名作なので、ここで私ごとき素人が書評や感想を云々するなどおこがましいので説明は割愛するが、どちらもやはり素晴らしい。
しかし、今回はカミュの「幸福な死」を読んだ後で、無性に「華麗なるギャッビー」を読みたくなったというのが本当のところだ。やはり私はアメリカ的なものに、昔から強く魅了されていたのかもしれない。
ところで、このブログの読者の方々(そんなに多くはないと思うが、ブログは記録として残るので潜在的には大量の読者を想定しているのだが)は、文学や経済の話ではなく、もっと政治、特に地方自治について私が日々考えていないことを不思議がるかもしれない。
考えていないわけではないし、仕事をしていないわけではないが、広く文章として発信するに値するようなことがあまりないので表現されていないだけだ。
かつて数年前だか、文学作品や経済学の本を政務調査費で購入しようとしたら、議会事務局の人に「これは新宿区政に関係ありませんから止めた方が良い」とアドバイスされたことがあった。
まあ、本などたいした金額ではないので、そのアドバイスに従ったが、よくよく考えるとこれはおかしな話だ。区議会議員は文学、芸術、経済、社会一般についての広い視野と教養など必要ないというのか。もっぱら、新宿区内の地元の会合やら何やら狭い世界で活動しろとでもいうのだろうか。
外にばかり目を向けて机上の空論ばかりではいけないが、あんまりにも身近な雑事に埋没するのもどうかと思う。要はバランスの問題ではないか。
たまの休日くらい、自分の好きな文学に親しんでも良いのではないか。少なくともパチンコに興ずるよりはましだ。
ところで、地元の会合と言えば、本日は第39回おとめやま緑祭りだった。気持ちのよい朝、近所だったので歩いていった。先日、杉並区の緑について感動したと書いたが、新宿区の緑も眩しかった。
木々の隙間から漏れる緑の光、植物が呼吸する生命力あふれた大気、やわらかい風が運ぶ湿った土の匂い、この季節にだけ許された特権的な自然の協奏なのだろう。「薫風かおる五月」とは、まさにここにある現在の時間だ。
おとめやま緑祭り 地元の区議会議員:有馬議員(公明党)、深沢議員(自民党)、田中議員(共産党)や地元町
会長や地元小学校の校長先生たちと一緒に参加、一番右端が私