前回は名前ということで、人名について触れたが、今回は地名について書いていきたい。人名と同様に、地名にも特長と多様性がある。


 新宿という地名には「新」という文字が入っているためか、なぜか爽快なイメージがある。当然、新しい宿場という意味からの地名であろうが、私たちが当たり前に「新宿」を「しんじゅく」と読むのに対して、多くの「新宿」という地名は「にいじゅく」と読まれることが多い。葛飾区にも、新宿1丁目、2丁目というように、「新宿」という地名があるが、当然「にいじゅく」と読まれる。普段慣れ親しんでいないためか、不思議な音感である。


 また私が幼いころ山手線に乗っていて、「目白」と「目黒」という地名から感じたイメージは、なんとなく「目白」が明るく、「目黒」は暗かった。(別に私が現在住んでいるのが目白だからではありません、目黒区のみなさま、ごめんなさい)

  

 本日、環境建設委員会の視察で妙正寺川公園に出かけた。これは都市型集中豪雨の際に対応する、貯水機能を備えた公園ということでの視察だったが、ちょうど中野区と隣接する場所に位置する。

 落合という地名も、神田川と妙正寺川が合流(落ち合う)という意味に由来するものらしい。そしてその2つの川の間、真ん中の部分の土地が、「中野」ということなのだろう。

 遠く八王子市でも市内に、落合、そして隣接して中野という地名が並んで存在する。地名もなかなか面白いものだ。


 そして、東京の中心部には「神」のつく地名も多い。新宿区の神楽坂、港区の神谷町、渋谷区の神宮前、そして私が生まれた千代田区の「神田」。