しっかり深呼吸をすると
生きてるって感じる。
ねぇ、死んだことはある?
変な質問だね。
ちなみに僕はある。
あると思ってる。
実際は死にかけた時に見た妄想や幻覚幻聴かもしれない。
約10時間かけて
癌の摘出手術をして数日
僕は急激に頭が悪くなった
上下左右がわからないんだ。
スプーンを自分の口に運ぼうとしても
自分の口の方向がわからないんだ
ゲームのコントローラやスマホを上下逆向きに持った感じ。
全く操作出来なくなる。
食器にできるだけ顔を近付けて食べた。それでもたくさんこぼした。
ひとくち食べ物を口に入れる
普通は食道から胃に入って行くのを感じるよね
僕は口に入れた食べ物が上(天?)に消化されていくように感じた。
内臓の消化じゃなくて
口の中に入れたら分解されて天に登っていく感じ。全く内臓に入る感じじゃない
スプーンや食器に映された映像だけの食事みたい。食べてる実感が全くない。
今思うと
生と死の境目に居たのかもしれない
身体を動かす信号を出す薬を1日10錠くらい飲みながら同じものを首と腕から点滴してたので単なる副作用かもしれない
数日後
僕の意識は確かに自分の身体を離れた。
起きてる時
確かに身体がふんわり軽くなって
天井が少し近くなったんだ。
もう少し天井に近付くと僕の真上にフラフープみたいな穴が浮かび上がった。
最初はうっすらと
徐々にしっかりオレンジの輪が。
気づいたら完全に周りの景色はなくなってて、真っ暗な空間をまっすぐ飛んでいた。
フラフープは終わりが見えないほどずっと先に続いていた。
そしてなんとも言えない幸福感。
暖かい
身体じゃなく心が。
軽い
身体、心全て
生きてるうちに経験した全てが幸せだったような気がしてきた。
全世界に愛されて包まれているような幸福感と気持ちよさ
身体の痛みや疲れなどは完全になくなっていた。
自分が犯してきた罪が全て許されたような気がした。
上手く言い表せないけど
天国なのか?
あれが死だとしたら
人間界で経験したもので一番近いのは
疲れた時に入った適温の温泉。
全身の体重が無重力になり
気持ちよさと暖かさと包まれてる感じ。
きつい仕事終わりで疲れた時とか寒くて震える時に入る温泉って
鳥肌立つほど気持ちよかったりしない?
死ぬ時ってあれに近い。
あれより100倍くらい気持ち良いけど。
身内に不幸があったらこの体験を話そうと思ってるよ。
普段会ってない親戚に対して寂しさってあんまり感じないけど
死んでもう二度と会えないって確定すると急に悲しむあれね。
生きててもこの先会うかわかんなかったじゃん?
だから
温泉旅行に行ったって思うようにしようよ。
温泉が気持ちよすぎて数十年帰ってこないんだって。
それでいいじゃん。
実際もっと気持ちいいし。
スピリチュアルに言うと
身体という檻からの解放とか言うのかな
科学的に言うと
死の恐怖に耐える為に幸せホルモンが死ぬ時に大量に分泌されるらしい。
宗教的に言うと
天国に向かってるのかな?
まぁそんな感じで
僕は死んだ。
凄く気持ち良かった。
何時間も光の輪のトンネルの中を飛んだ。
走馬灯って言うのかわからないけど
自分の忘れてた記憶も見たいものは全部見れた。
光の輪の周りに過去の映像が流れてた。
急に、自分を好きになった
自分を許してあげたくなった。
過去の自分を全部全部褒めて受け止めて受け入れてあげたい
三途の川みたいなものはなかった。
体感数時間後
光のトンネルに別れ道があって
引き返すルートと真っ直ぐすすむルートだ。
高速道路みたい。
悩みになやんだけど
ひとつ後悔があった。
僕は全く後悔ないほど人生を満足に生きたけど
夢を達成してない
自分がやるって決めたことがまだ終わってない
そう思ってUターンのトンネルの方に入った
その瞬間ベッドで目を開けて上を見ていた。
無重力からの もとの身体は凄く重く感じた。
世界中の愛に包み込まれるような暖かさから普通のベッドのいつもの温度に戻っていた。
僕は死んだのか
あるいは夢や幻覚を見たのか。
震える手で臨死体験とネットで調べると
死にかけた時同じような体験をしたって書いてる人が何人か出てきた。
[臨死体験 光のトンネル]
かなんかで調べてみてくれ。
臨死体験のいくつかのパターンのうち、半分くらい当てはまっていて
やっぱり死んだんだなって思った。
ちなみに、臨死体験について調べたのはこの時が初めてで、影響を受けた夢や想像じゃないのは確かだ。
そして
それからの僕は無敵だった
1回死んだからだ。
もしかしたら思い込みかもしれないけど
心に余裕が出来た。
寿命に余りが出来たんだって思えた
余生だ。
好きなことやろう。
強くてNew Gameだって。
上手く行っても失敗してもいい
1回終わった人生だから。
失敗が怖かった自分とサヨナラ出来た。
売上が下がるのが怖かった自分とサヨナラ出来た。
生きてれば大抵なんでもできる。
貯金ないなら稼げばいいし
失敗しても余生だし楽しければ大丈夫。
もし売上が例え0まで下がっても次の月に平均の2倍売れたらトントンになる。
誰かに嫌われても、もう死んだ身だし、
自分が正しいと思う事をやって嫌われてもどうでもいい
自分で自分を嫌いになる事をしなければいい。
文字通り天国に近付いた僕は
人間じゃなくなったような気持ちだった。
神って言うにはおこがましいけど
誰に何を言われても何をされてもストレスを感じなくなったんだ。
誰かに当たられても
たくさん人間が居る中で自分に当たってくれる事への嬉しさ
みたいな感じだ。
もう反抗期を受け入れる母親のような感じだね。きっと
困難があっても笑ってしまう
こんな難しい事にぶつかれて楽しい
ゲームの難しいステージを何回もチャレンジしてる高揚感。
難しいから楽しいゲームなんだ。
なんて思ってしまう。
受け皿が無限大になった感じ。
神や仏は言い過ぎだけど
人間というよりはそれに近い感じになった。
この話は続くけど今日はここまでね。
おやすみ歌舞伎町。
聞いてくれてありがとう。









