「元国立大学准教授の夫と、
国立大学附属教員夫婦による、
頭も体も心も最大限に高める子育て」
我が家のオレゴン州での子育ての日常をお届けします。
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うちのリサイタルが近づいています。
私の昔からのこだわりが、子どもが頑張っているなら、親も頑張れということ。
子どもに、前に出ろというなら、同じように、親も前に出ろと。
自分がやってないのに、子どもに本を読ませ、勉強させ、何事も全力で取り組ませるのは、それは教育ではなく、ただの押し付け。
私のリサイタルでは、いつも、親のプログラムがあります。
これは、我ながら面白いプログラムで、音符もろくに読めないパパチームが、毎年リサイタルで一つの音楽を奏でるのです。
そもそも、なんで「パパチーム」になったかというと、送迎をしてくれるのが、パパが多いということ。
毎週顔を合わせ、私との関係もできてきて、人となりも分かり、「この人ならやってくれるかも」と、声を掛けたのです。
初めは、ただの脅し。
「子どもが頑張ってやってるんだから、親が頑張ってるところも一緒に見せましょうよ!」
「でも、音楽知らないし、楽譜も読めないですよ。」
「だからいいんですよ!私が上手に演奏しても当たり前で、そこにがむしゃらに向かってやってるパパがカッコいいんです!」
と。
やがて、脅しに乗せられたパパチームは、私が作った楽譜や音源、レコーディングを駆使して、個人練を頑張ってもらいます。
リサイタルが近づくと、毎週、子どものレッスン終わりに、数分チェックをして、監視します。
やがて、親の方も、「ここまでならできるようになりました」だなんて、レコーディングを送ってくれたり、いい感じ。
これで、何を演奏しているか分からないようなしょうもない演奏だと、失笑にしかならない。
ここで、本気で美しい演奏をすることで、子どもたちも、観客も、「おぉ!」となるのです。
だけど、日常の仕事や子どものあれこれで忙しいのは、みんな一緒。
それが、リハーサル直前になると、「これはまずい。」と、皆焦り始めるのです。
リハで合わせた音楽は、まぁ、まぁ、うーん、まだまだ。
そこで初めて全員にスイッチが入り、大人の本気を見せ始めるパパチーム。
2年前は、手拍子で作る音楽、昨年は、4人で演奏するピアノ、今年は、ベルを演奏することにしました。
毎年出演してくれている生徒さんも、この演奏をとても楽しみにしてくれていて、ほっこり和む、いい演出になっています。
パパチームも、毎年ちょっといい感じになってきて、今では、カツラやシャツ、小道具なんかも用意してくれて、結構本気です。
今年も、おもろい最高の演奏を期待しています!
パパたち、カッコいいよー!
アメリカでの我が家の日常や子育て、
日米で小中高大の教員経験のある我が家の目線から、いろいろお届けします。
皆さんの家庭教育や子育て、夫婦の形、自分の人生についてのお話も、たくさん聞かせてください。
いつか、オンラインやインパーソンで会える日を願って!!