「元国立大学准教授の夫と、
国立大学附属教員夫婦による、
頭も体も心も最大限に高める子育て」
我が家のオレゴン州での子育ての日常をお届けします。
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中学生の双子とは、一緒に遊んだり、色々な話をする時間は減っている。
中高の教員だった私にとっては、何のショックもないし、当たり前の成長と理解しているのです。
そんな双子とも、違う形でコミュニケーションは取っている。
それが、夜のマッサージタイム。
バスケを頑張っている双子は、年中筋肉痛ぎみ。
それに、一人は、腰を痛めやすいものだから、何かと「マッサージお願い」と頼まれる。
そして、私も、年中足がむくんでいる(太いだけとも言う)ので、常にマッサージはしてほしい。
正面から抱き合ったり、大好きと伝える機会や会話は減りつつあるけれど、これがなかなか楽しい時間なのです。
私のマッサージに、痛くて飛び上がったり、ひーひー言ってる姿を見ているのも面白い。
そして、双子は毎日あれこれ大忙しなので、やることがいっぱい。
そんな中でも、マッサージをお願いしたら、気持ちよく「オッケー!」と言ってくれるので、なんと優しい少年たち。
だけどふと見ると、私の足を踏みながら、勉強しているではないか。
国語の教科書を持ちながら、ぶつぶつ呟いている。
日本人学校に通っている彼らは、中学で古文やらが出てくると、もう訳わからないようで、パニック。
漢字だって、「こんな言葉聞いたことない!これ日本人みんな覚えてるん?」と驚いている。
アメリカにいながら、毎年200字ほどを覚え続ける彼らは、なかなか頑張り屋さん。
そして、当該学年の漢字検定だって受かっているのです。
この日は、枕草子の『春はあけぼの』を暗記していて、ぶつぶつ呟きながら、足をぐいぐい踏んでくれる。
私も、「くー!」なんて言いながら、『春はあけぼの』を聞き、間違えたらツッコんでいる。
なんといい時間。
中学生にもなれば、もう、生活環境を親が管理する必要もないし、上からあれこれ言う必要もない。
今はもう、子どもの斜め上(身長は抜かされているけれど)や、横から、そっと見ているだけ。
そして、その位置は、子どものこれからの成長に伴って、少しずつ子どもの後ろへと移っていくのだと思う。
子どもに背中を見せるために、全力で子どもの前を走って引っ張ってきたけれど、今、こうしてのんびり見守っているのが、心地いい。
信頼して、応援して、何かあった時には、全力で受け止める準備をしておくだけ。
もしかしたら、そんなに遠くない未来に、手を引っ張ってくれることもあるのかな?
マッサージされながら、そんなことを思いました。
アメリカでの我が家の日常や子育て、
日米で小中高大の教員経験のある我が家の目線から、いろいろお届けします。
皆さんの家庭教育や子育て、夫婦の形、自分の人生についてのお話も、たくさん聞かせてください。
いつか、オンラインやインパーソンで会える日を願って!!