椅子並べを全力で頑張る双子。 | のぞみブログ

のぞみブログ

子育て、教育ブログ

「元国立大学准教授の夫と、

国立大学附属教員夫婦による、

頭も体も心も最大限に高める子育て」

 

我が家のオレゴン州での

子育ての日常をお届けします。

 

何か質問があればコメントへ!

 

 

7年生の双子は、バンド(吹奏楽)の授業を取っている。

 

中学にも、いくつか選択科目があって、ある程度選ぶことができる。

確か、息子の選択は、バンドとスペイン語だったような。

 

バンドは、先生のお力もあって、生徒たちに大人気で、三学年合わせて250人超の生徒がいる。

 

バンドは、飛び級をしているので、3学年で一番上の子たちと、同じ授業を受けている双子。

 

 

 

そんな大所帯のバンドで、1年に一度、全バンド集結のコンサートが開かれることになりました。

 

舞台には入りきらないので、ジム(体育館)で行われることに。

 

生徒たち全員に声がかかり、前日の放課後、椅子並べをすることになったそう。

 

アメリカの学校は、基本は、親の送迎。

 

毎日車で迎えに行くので、「何時になるか分からないから、また連絡する。」と聞いていました。

 

 

それが、先生からのメールにあった予定終了時間を過ぎても、「まだまだかかりそう。」との連絡が。

 

だけどアメリカ、「〇〇しなくちゃいけない。」は存在しないので、帰りたい人は、帰ってもいい。

 

「都合のいい時間に帰って大丈夫」なはずだけれど、息子たち、最後までやりきるようだ。

 

えらい。

 

 

そして、予定時間を過ぎたころ、「人が少なすぎてめちゃ大変」との、息子からのメール。

 

 

そうだよね。

 

本来、一人一つの椅子を運んだら、それで終わるはず。

 

それが、予定時間を大幅に過ぎても、まだ終わらないということは、人がいないということだ。

 

 

そして、ようやく「迎えに来て」との連絡が。

 

 

聞くと、数えるくらいしかいなかったらしく、何往復したか分からないくらい、走り回ったらしい。

 

 

親としては、「よく頑張った!さすが。」というコメントを伝え、

 

そして、教員として、こんなコメントを伝えた。

 

「先生は、別にコンサートをしないといけないわけではなく、生徒のためにしてくれてること。

生徒は、お給料をもらって出演する立場でなく、コンサートの機会をもらえてるのだから、生徒がやって当然。

だけど、その『当たり前』を、当たり前としてできる人は、そう多くない。」

 

日本人として育ってる彼らにとっては、当然の行動だったはず。

 

自分が都合が悪い時には、誰かに助けてもらえればいいし、

自分ができるときには、全力で動く。

 

 

そんな椅子並べを、「楽しかった」と表現する双子が、誇らしい。

 

 

翌日のコンサートでは、アドバンスドのバンドでクラリネットを演奏し、ジャズで、サックスを演奏した二人。

 

250人が移動するのも大変な中、率先して椅子を入れ替えている姿を見れたのが嬉しかったな。

 

人のために動き、感謝されることが喜びに繋がるということを、ずっと大切にしてほしい。

 

 

 

 

アメリカでの我が家の日常や子育て、

日米で小中高大の教員経験のある我が家の目線から、

いろいろお届けします。

 

N&M Academy LLC

 

皆さんの家庭教育や子育て、

夫婦の形、

自分の人生についてのお話も、

たくさん聞かせてください。

 

いつか、オンラインやインパーソンで

会える日を願って!!