ひどい日米国歌を歌った私に驚くべき言葉をくれたアメリカ人。 | のぞみブログ

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子育て、教育ブログ

「元国立大学准教授の夫と、

国立大学附属教員夫婦による、

頭も体も心も最大限に高める子育て」

 

我が家のオレゴン州での

子育ての日常をお届けします。

 

何か質問があればコメントへ!

 

うちの子育てのポイントなどを交えながら、

お答えしたいと思います。

 

 

日本領事館から、天皇誕生日の

レセプションパーティーで、

日米国歌を歌ってほしいと

依頼を受けた私。

 

それが、自分の実力不足で

ひどい結果になってしまった。

 

長い音楽人生、ここまでの

演奏をしたことがなくて、

歌い終わった直後、

椅子に座り込んだ私。

 

一瞬で色々なことが頭をよぎり、

 

日本だったら、

 

ネットニュースレベルだな

ーとか、

舞台から引きずり落とされただろうな

ーとか、

あちこちから、ひそひそ話で

あまりのひどさに皆驚いただろうな

ーとか、色々考えた。

 

国歌は、レセプションの開会式直後。

次は、オレゴン知事の挨拶。

 

司会者の

「では、お願いします。」

の挨拶と共に、

前に座っておられた知事が立ち上がり、

舞台に、、、

と思ったら、

まっすぐ後方の私の方へ来られる。

 

そして、私の耳元で、

 

「あなた、素晴らしかったわ。」

とささやいてくれたのです。

 

正直、泣きたいくらいの気持ち

だったのが、ここでふっと

心がほんの少し軽くなりました。

 

「そんなひどくなかったのか。」

ではない。

 

ひどかったのは、分かってる。

それでも、私のプラスの部分だけを見て、

まるで心を落ち着かせるように、

声を掛けてくださった。

 

そして、それぞれのご挨拶が続き、

いよいよパーティーの始まり。

 

私の声を知っている日本人から、

「いつも通り歌えばよかったのに」

や、

「リハのほうが声出てたね。」

と声を掛けられ、苦笑いする私。

 

そして、落ち込みながら

ふらふら彷徨っていると、

たくさんのアメリカ人が

声を掛けに来てくれるのです。

 

「素晴らしかった!」

「高音の美しさが抜群!」

(確かに、低音はひどかった。)

 

「あまり上手に歌えなくて」

と伝えると、

 

「アメリカ国歌は難しいのよ。

それをこんなに歌えるなんてすごい!」

 

他にも、

「ドレスが素敵!」

 

と、本当にたくさんたくさん

褒めてもらえたのです。

 

日常でも、小学校ボランティアに

入っていても、ただひたすら、

相手を褒める文化のアメリカ。

 

きっと、私ができなかったことには

目も耳も閉じてくれ、

できたことだけにフォーカスして

本心から褒めてくれたのだと信じてます。

 

皆が優秀で、完璧を求め、少しでも

ミスをすると、そこを突く日本。

 

もし日本なら、

私はもう、

舞台に立てなかったかもしれない。

 

だけど、領事に

「誰でも緊張するよ!」

と慰められながら言った言葉は、

「またリベンジさせてください。」

だった。

 

たくさんのアメリカ人が、私に

次に向かう勇気をくれた。

 

アメリカ、いいところだ。

 

 

 

アメリカでの我が家の日常や子育て、

日米で小中高大の教員経験のある我が家の目線から、

いろいろお届けします。

 

N&M Academy LLC

 

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夫婦の形、

自分の人生についてのお話も、

たくさん聞かせてください。

 

いつか、オンラインやインパーソンで

会える日を願って!!