初版:2022-09-24 05:26:30
統合版:2023-02-04
14章掲載に伴い、題名のみ改変しました:2023-6-19
直接的表現や犯行内容をできるだけ避けて、対策を伝えるよう努めます。二次受傷・代理受傷(相談された人が被害者と同様のストレス障害症状を示すこと)を避けるためです。
完全な自己責任です。当方は一切の責任を負いかねます。
トランスジェンダーでない、一般の方には下記をどうぞ:
7. HIVのPEP療法
10. 回復(Cure Time、STO)
14. Amiraの実証 を是非読んで
他が一般向けでないということではなく、先ずここを、という意味です。
トランスジェンダー向き重要点
① トランスジェンダーの性自認によるトイレ使用を法的に認めることと、
性犯罪の増加は関係がないことを統計的にAmiraが実証
② 性被害を、トランスジェンダーの半数以上が受けていて、
トランスジェンダーは影響が大きいので、移行の途中でも移行済でも問題
③ 重要なのは、性被害直後の手順を予め知っておくこと、3日以内のHIV対策、
相談SNS、被害者ネット提案。
トランスジェンダーについてのシェルターガイドラインを希望、これに①が関係。
目次 ジャンプできるようにしました
3. 性被害例
4. ★性被害直後の手順例
7. 他の性感染症対処
8. ワンストップ支援センター
9. 性被害後の問題
11. 親密なパートナーの暴力(IPV)
14. ★Amiraの実証
16. 性被害前の備え
17. 用心の対象:加害者
20. [神話と事実]
21. 2017年の改正刑法
●初めに
a 12章を統合しました。初版読者のため文番号を保持したため、
字数制限で削除した文が文番号ごと削除されています。
b 上付きアルファベットが、出典・レファレンス#です。
c 複数個所に引用されている場合、E→3.2のように、
矢印の後にレファレンスを提示している文番号を示しました。
d ブログのヘッダーに書いているように、
このブログでは、小さい文字のアルファベット始まりが
「出典かレファレンス」を意味します。
e 字数制限のため
出典名の本文重複を除くため、当章では文ごとにレファレンスを入れましたが
小さい文字のレファレンスをスキップして節ごとにお読みください。
というのは、事実優先で私のコメントを大幅に削除しましたが、
情報の組み合わせ方に思いを込めたからです。
f 2022年10月までに他の章も改訂したので、よろしければご覧ください。
●が2022年10月の主要改訂箇所です(8章のみ◎)。
g リンク先でも、Chrome 画面中、右クリックで「日本語に翻訳」できます。
h ピンク字は私の改変部分(明示が望ましい場合にのみ使用)。
2. トランスジェンダーの半数以上(トランス女性の「57%」、トランス男性の「51.9%」)が性暴力を受けています。B
B) 性的マイノリティの38%が性被害に遭っていることが明らかになりました:PRIDE JAPAN
注.直接的表現になるので、ご注意ください。
(ア) 「宝塚大の日高庸晴教授(これまでに数多くのLGBTQ関連の調査を実施してきた方です)が2019年9~12月にインターネット上で実施し、LGBTQ1万769人から回答を得ていたものです。」
(イ) 「性暴力に該当する10の選択肢を挙げ、経験の有無を尋ねたところ、4106人(38.1%)がいずれかの被害を受けたと回答しました。選択肢別(複数回答)では『性器や胸、尻など体に触られた』が最多の22.4%、『性的な言動でからかわれた』が17.3%、『無理やりキスされた』が11.5%、『膣への挿入行為』は2.7%、『肛門への挿入行為』は6.6%、『口腔性交を強要された』は5.6%でした。」
3. 性被害例
3.1. 加害者はこのトランス女性を弱いと見て狙い、トランスジェンダーが
気にしていることに付け込んできて、この人の領域に入ってきます。D
D) 性的暴行の被害にあったトランス女性の私が、沈黙を破る理由 (buzzfeed.com)
「トランスジェンダーであることは」の文から4文を参照。
注.この後から犯行になるので、「そのときのことを」へジャンプすれば、犯行部分を読まずに済みます。
3.2. 被害後、犯人を恐れながら、助けをどこに求めるかなど
重い判断が次々と必要になります。シス女性の性被害例Eを読んで実感していただくと、予め被害後の行動を検討する必要があることをお分かりいただけるでしょう。
E) “性暴力”裁判 被害女性が語った15分のことば (nhk.or.jp)
3.2は「被害後もとにかく」…の節で実感して(ここに犯行部分は含まれません)。
注.「年明けに」という言葉が出てきたら「男が出て行ったあと」へジャンプすれば、犯行部分を読まずに済みます。
4. 性被害直後の手順例
この被害者自身による、もしも性被害に遭った時、取ると良い行動 | THYMEGを
ベースに考えました。
① 性被害時刻を確認し、安全な場所へ脱出
② ♯8891ワンストップ支援センターに電話/助けを求める
万一地方で土日休み→#8103警察 性被害相談専門窓口
③ HIVのPEP(ペップ)療法は72時間以内(妊娠しうる方は緊急避妊も)
④ 待ち時間に記録:加害者の特長、犯行経緯
⑤ 証拠保全 迷っていても証拠確保 後で判断が変わる場合に備えて 安心して暮らせるように犯人逮捕の可能性を残すために
⑥ 性感染症検査 性感染症対処
⑦ 安全な場所へ移動するか信頼できる知人に泊まってもらう
上記THYMEのリンク先Gの一言一言が重要なので、ご熟読ください。
G) もしも性被害に遭った時、取ると良い行動 | THYME
ピンク字は私の追加点です。③⑥について説明します。
5. HIVのPEP療法は72時間以内
5.1. PEPについての米国疾病予防管理センターCDCHによると
PEPとはHIV感染の可能性があることが起こった場合に、
「HIVを予防するために薬を服用することを意味します。」
「PEP は HIV への曝露の可能性がある 72 時間以内に開始する必要があります」
「PEP の開始は早ければ早いほどよい。」
「PEP を処方されている場合は、28 日間毎日服用する必要があります。」
(日本では30日分処方するところもあります。)
H) PEPについて_PEP_HIVの基礎_HIV_エイズ_CDC [AboutPEP_PEP_HIVBasics_HIV_AIDS_CDC]
(ア) 72時間を過ぎてもPEP を検討してもよくなりました。ただ早い方がいいです。
抗HIV治療ガイドライン2022年3月版の139頁 各々「してもよい」、「24時間以内」の前後も参照。
5.2. 保険適用外で、約1月服用するため先発品では薬剤費に約30万円かかるのに対して、ジェネリック薬は2022年8月調べたWebページでは約7~9万円でしたので、また一刻も早く対処するため、pep ジェネリックで検索して、最寄りの、
PEPジェネリック薬対応クリニックを予め選んでおくことを推奨します。
出している薬剤名も私は確認しましたが…
7. 他の性感染症対処は、先に被害届を出して検査費用を警察に負担してもらうなら、警察の後がいいかもしれません。
7.1. 検査可能になるまで、梅毒では感染後約3週間時間がかかり、B型肝炎やHIVはもっと時間がかかります。
Webページにより変動しますが、一目安として「性感染症の検査」Jの表を参照。
主な初期症状も出ていて有用です(診断上、症状が出てからの検査が望ましい性病もあるため)。
●お急ぎの方は「性病の潜伏期間」でご検索ください。
J) 性暴力被害者支援センター・ふくおかの「性感染症の検査」を参照(要クリック)。
7.2. 梅毒などの性感染症では早期治療を勧めるWebページも複数見られ、(検査結果前に感染しているとみなす)「みなし治療」に言及しているWebページもあります。例えばK参照。
K) 望まない性行為(レイプ)に巻き込まれてしまった場合にすぐ行うべきこと | MEDLEY(メドレー)
の「性病に備える治療」参照。治療薬も出ています。
7.3. もし下記8.1.1の公費負担制度が成立する場合でも、薬剤治療費の方は自己負担です。薬の禁忌、副作用、費用など医師とご相談ください。結果が出る前なので、加害者の感染の可能性なども考慮して、この時点の治療法を取捨選択します。
① SARCに連絡してから、警察に届けるか届けないかは後で判断できます。
② ●どこの病院や弁護士に聞いたらいいかを聞けます。
病院や警察や検察庁に同行してもらえます。
③ LGBTの不安、SOGIE、アウティングに配慮してくれそうに見えます。
④ 症状による診療科や、
⑤ 性病に感染しなかったかどうかの検査や、
⑥ 性被害の神話と事実や、
⑦ 証拠保全のための注意点などについても、Aをご覧ください。
A) SARC東京の性暴力被害者支援ガイドの、
①20頁、②5頁、③18-19頁、④19頁下、⑤10頁、⑥9頁、⑦20頁 参照。
8.1. ●(受診前に被害届を出す?など)要件は各都道府県警察によるようですが、
警察庁は(性感染症等の検査についての)「初診料、診断書料、性感染症等の検査費用」、「カウンセリング料を公費により負担する制度を運用しています」M。
注.①性感染症の薬代や治療代は含まれていません。
②カウンセリング費用には上限があります。GG→10.9
M) 犯罪被害者等施策ホームページ - 警察庁 / 公費負担制度 (npa.go.jp/hanzaihigai/keisatsu/kouhi.html))
8.3. 上の3.2の被害者によるワンストップセンターへのお願いOです:
① 「被害者の懸念や心配をはぐらかさないでほしい」
② 「個人情報について、必要最低限以上のことを聞かないでほしい (聞く場合は、なぜ必要なのか、どう自身のためになるのかを教えてほしい)」「…住所を聞かれ、不安な気持ちになりました。…」
③ 「被害者の悩みを比較したり矮小化しないでほしい」
他の相談先もありますが、まずはワンストップ支援センターです。だからこその希望です。
O) 【ワンストップセンターへのお願い】被害者が実際に改善してほしいと思った支援者の対応 | THYME
9. 性被害後の問題
9.1. トランス女性は性被害の影響が大きい
9.1.1. トランス女性X(MTF/X/O)は、不調、不眠、フラッシュバックなど相対的に「影響」の認識が顕著に多い(回答者が12人と少ないとはいえ顕著:シス女性26~34%に対して58~75%)P 23頁(Pのデータ内容を私の方でピンク字にしました。)
P) 性的マイノリティのパートナーからの暴力(DV) 被害と相談行動に関する調査ー第一次集計分析ー(hiroshima-u.ac.jp) の「本文ファイル」。
9.2.1. 米国(以下US)では、性被害を受けていないトランスジェンダーより、性被害を受けたトランスジェンダーは、自ら命を絶とうとする人が非常に多く、酒に溺れることにも関係していました。Q参照。
Q) トランスジェンダーの人々に対する暴力の影響 Effects of violence on transgender people.
概要のLogistic regression analyses [ロジスティック回帰分析]以下参照。
9.3. 次は親密なパートナーの暴力(IPV)ついての文献ですが、メンタルな問題なのでここでまとめて考えます。
9.3.1. ●噛み砕いていうと、若い人ではIPV の最大の危険因子は自分の性的指向などを、心の中で悪いと思っていることで、そう思っていると、カミングアウトもできないし、自分のせいと思い、逆境からの回復にも悪い。R参照。
R) 親密なパートナーの暴力と LGBT+ コミュニティ: 力のダイナミクスを理解する [第 1 版]
Intimate Partner Violence and the LGBT+ Community: Understanding Power Dynamics [1st ed.]
この本の7章Head, S. (2020). Understanding power dynamics in bisexual intimate partner violence: Looking in the gap.[ バイセクシュアルの親密なパートナーの暴力における力のダイナミクスを理解する: ギャップを見る]
In Intimate Partner Violence and the LGBT+ Community (pp. 111-137). Springer, Cham.
the greatest risk factor for IPVの前後参照。
9.3.2. 「(例えば、落ち度があったと)自分のせい、自分が悪い」と自分を責めるのが回復の大きな妨げになります。
9.4. レイプの責任は加害者にあります。
9.4.1. 性犯罪は「被害者も悪い」というレイプ神話(誤解)があります。
様々なレイプ神話のいくつかは17節でまとめて紹介します。
9.4.2. レイプ神話を受け入れている人は、加害者より被害者にレイプの責任をより多く負わせがちで、被害者の心の傷を軽く見がちで、この傾向が知り合い間レイプで、より強くなります。T参照。
T) レイプ神話受容と被害者一加害者の関係によるレイプの責任判断に関する研究
10. 回復
10.1. 話すだけで軽くなる/整理できます。電話相談には#8103(警察の性被害相談、女性も男性も対象…)もあります。
10.2. ★電話に抵抗がある人には、チャットやメールで相談できるCure TimeXがあります。
(性別適合手術を受けていようがいまいが、性別は問わず)トランスジェンダーも対象Xア
「性暴力かどうかわからない、悩んでしまっている時はCuretimeへ」Xイ
「あなたがイヤだと思う性的な行為は、性暴力にあたります。」Xウ
「ひみつは守ります」「内閣府」「マシュマロでも簡単に質問やお悩み相談を受け付けます」Xエ
(Xア~Xエ:Cure TimeのTwitter各URLはレファレンスの項を参照)
X) Cure Time
Xア) https://twitter.com/curetime1/status/1330021732200038403
Xイ) https://twitter.com/curetime1/status/1338755677104193541
Xウ) https://twitter.com/curetime1/status/1534372160751423488
Xエ) https://twitter.com/curetime1/with_replies
10.3. いわば「対岸」にいるカウンセラーに、どうして私の話をしなければいけないの?について、以下考えてみました。
10.4. 女性のみの被害者会で場違いに感じたが、自分に似た状況の性被害者と出会えて心底安心した、とFTM被害者から聞いたというような内容について、記事Yを参照。
Y) 「居場所がない」トランスジェンダーの性虐待被害者が願うこと | 毎日新聞 (mainichi.jp)、
有料ですが、毎日新聞の藤沢美由紀さんの記事は有用なものが多いので、毎日新聞デジタルを1か月購入しては?
「僕だけじゃない」…の節で実感して(ここに犯行部分は含まれません)。
最終節の小見出しの題も驚きでした。
注.「6歳」を含む節を避ければ、犯行部分を読まずに済みます。
10.5. 性被害者会ではありませんが、元気になった認知症当事者が認知症当事者に、自分の場合は…と話すという「おれんじドア」という会があります。聞く側は、最初に自分のことを話さなくて済むし、気持ちを代弁してもらえ、胸のつかえが取れていきます。聞きながら、私/自分も同じ、ここは違う等と思いながら、話したくなってきて話すようになります。助けてもらう立場ではなく同じ立場で話せます。元気な当事者から元気がもらえます。Z
Z) 複数本がありますが、例えば、丹野智文 笑顔で生きる ―認知症とともに― の「『おれんじドア』の⽴ち上げ」の節以後をご参照ください。
10.6. 当事者に会うには性被害自助グループ。
性的少数者も含めて、自身で自助グループ活動もメール相談もしている2例:
10.6.1. ココニハ(和歌山)
AAア) ココニハ - オールセクシュアリティのためのヘルプグループ - ホーム | Facebook参照。
性暴力被害者支援 自助グループココニハ(@2019coconiwa)さん / Twitter メルアド参照。
10.6.2. レイプクライシスセンター TSUBOMIが開催(性暴力被害当事者であるピアサポーターとの電話等もあり、東京)AAイ
AAイ) レイプクライシスセンター TSUBOMI参照。
10.7. 相談する割合が低く、さらに性的少数者も条件に加えると、近い境遇の人を探すのが難しい。自分の話をする気持ちはまだなく、似た人の話を聞くならというレベルの人をすくうには?
試案↓。問題点への解決策を教えてください。
10.8. [性被害者匿名オンライン限定サイト(STO)] を作っては?即ち、性被害分類と性同一性で検索できる、性被害者サイトを信頼できる機関*に作ってもらい、検索して見つけた近い境遇の相手が了解すればオンライン限定(LINEを想定)で話ができるようにするオンラインシステムを、セキュリティを保つため、境遇の近さを限定するため、登録者のみが使える登録制で作れないでしょうか?相談しにくさを緩和するために、登録はネットで(理由は10.8.3参照)。
10.8.1. *信頼できる機関:ココニハやTSUBOMIのような何年も信用を重ねた機関か、秘密保持のCureTime/内閣府かに。
10.8.2. 登録項目 関連性と理由が伝わるように
① (直接会うリスク回避→)リモートで話すための連絡先(例えば無料で電話でき、ブロックも容易なLINE ID)
(本名、住所は不要というより、リスク回避のため登録項目すら作らない)
② 近い境遇検索のために、受けた性被害分類のみ:例えば、レイプ、痴漢、子どもへの性虐待、盗撮、ポルノ被害/AV出演強要、DV、ストーカー行為、人身取引、セクハラ、他(自由記入欄)で複数選択。詳細を抜きにしたいので、検索したい項目はこれでいいですか?
③ 近い境遇検索のために、性自認と性的指向。なお性的少数者は多様なので下記参照。
④ 似た境遇の人なら自分の話をしてもいい人は✓(チェック)
⑤ 自由記入欄(登録の壁や希望も書いて)
10.8.3. 登録をネットにする理由:
10.8.3.1. 「セクシュアル マイノリティまたはジェンダー マイノリティの患者は、看護師の口頭での収集と比較して、SOGI [性的指向・性自認] が非言語的自己報告によって収集されたとき、より快適でコミュニケーションが改善されたと報告しました((平均 [SD]、95.6 [11.9] vs 89.5 [20.5]; P = .03))。」CC
CC) 救急部門で性的指向と性同一性情報を収集するための患者中心のアプローチの評価:平等研究
Assessment of Patient-Centered Approaches to Collect Sexual Orientation and Gender Identity Information in the Emergency Department 対象:合計 540 人
10.8.3.2. SOGIを聞くのに、対面形式がいかに望ましくないか:
オンラインの方がいい、不快なら、即、遮断できるから、という当事者の声や
なぜSOGI情報が必要なのかといった関連性と理由を当事者が理解することが重要という内容が論文BBに書かれています。
BB) 質問し、伝え、示してください: セクシュアルおよびジェンダー マイノリティの人々の性的指向と性自認の開示に影響を与える状況要因
comfortable with a video or webおよびUnderstanding the relevance of and reasons for SOGI各々の前後参照
10.8.3.3. 登録したい、と思ってもらえるようにするには、どうしたらいいでしょうか?
10.8.4. [なりすましの排除法は?]これが最大の課題←秘密保持(相手から聞いた話は外部で話さない)が必要なので。
相談しやすさをキープしつつ。
10.8.11. 性的指向と性自認を正確にとらえるために質問で考慮すべきことは以下の通りです。FF その関連論文BB→10.8.3.2も要考慮。
① 複数選択で「該当するものをすべて選択」方式にします。
② 書き込み式の回答の選択肢を含めます(書き込む場合は個人を特定されないように注意を促します)。個人特定回避のため、この項は見られない/検索できないようにする必要があるのではないでしょうか?
③ 「出生時に割り当てられた性別」も聞きます。
④ 「あなたの性的経験に関係なく、あなたの性的指向は何ですか?」という聞き方をします。
⑤ 具体的項目は?アセクシャル、パンセクシュアル、フルイド、クィア、ジェンダー・ノンコンフォーミング、ノンバイナリー、ジェンダーフルイド…
FF) セクシュアル マイノリティとジェンダー マイノリティの人々が研究者に性的指向と性自認に関する質問について知ってほしいこと_定性調査
特に表6等参照。この論文の主旨は、性的指向や性自認を、正確にとらえようとしていることです。
生の回答も印象的に入っています。その結果は多様で流動的。
また潜在的な性的少数者はずっと多いことを予感させます。
Google訳ではsexもgenderも性別になってしまうので、原文を確認する必要があります。
10.9. 回復について、カウンセリングGG以外に、他の対処HH も参考に。
GG) 【少ない負担でカウンセリングを受ける方法4つ】_THYME のTwitter 参照。
HH) 性的暴行のサバイバーに役立つ21の対処法 (buzzfeed.com) 参照。
11. 親密なパートナーの暴力(Intimate Partner Violence:IPV)が問題
11.1. 性暴力の加害者で最多なのが「交際相手・元交際相手28.2%」で、2番目が「配偶者・元配偶者」19.7%だから。C
11.2. USでは、シスジェンダーよりトランスジェンダーは、IPVも性的IPVも受ける可能性が高い。N参照。
N) トランスジェンダー人口における親密なパートナーの暴力:有病率と相関関係の系統的レビューとメタ分析
Intimate Partner Violence in Transgender Populations: Systematic Review and Meta-analysis of Prevalence and Correlates各々1.7 timesと2.5 timesの前後を参照。
11.3. 若いLGBTQ のデートDVの発生率は異性愛者学生よりずっと高い。JJ参照。
JJ) 性的暴行_数字_性的暴行のトランスジェンダー被害者への対応
Sexual Assault_ The Numbers _ Responding to Transgender Victims of Sexual Assault
30 percentの前後を参照。
12. DVシェルターがIPVからの逃避に必要
12.1. DVシェルターの部屋の例は写真LL→15.3参照。
12.2. DVシェルターの概要
①DVシェルターの料金、
②シェルターにいる間に自分でしなければならない多くの手続き例、
③私には意外な禁止事項(全入居者の安全を守るためで納得)→厳しさは想像以上、
④退所後どこへいくか、については、MM参照。
MM) DVから逃げる―シェルターってどんなところ?― (rikon-terrace.com) 参照。
いつでも入所できるわけではありませんが緊急時は警察を介して入所。MMア参照。
MMア) 【弁護士が回答】「dv 警察 シェルター」の相談692件 - 弁護士ドットコム (bengo4.com)
「dv 警察 シェルター」の法律相談 の直下参照。
●保護期間は施設により様々です。MMイ参照。
MMイ) 配偶者からDVを受けた場合にシェルターに入所できる期間の目安と入所後に経済的な不安がある場合の対処法 - 弁護士ドットコム (bengo4.com) 2週間から の前後を参照。
12.3. スライドNNの
12.3.1. 「支援者より与えられたネガティブな体験 ⑤」に、「パートナーから暴力を受けたFTMトランスジェンダー。シェルター入所を希望したが、見かけが男性的であるため、被害者であることを信じてもらえず門前払いに。その後暴力を受けて怪我で入院。…」
12.3.2. 「よく配慮されたと感じたポジティブな体験」のトランスジェンダー関連に
「・民間シェルターで、自分はトランスジェンダーだと言ったら、私たちのところは初めてですので、いろいろ教えてください、といって、基本的なことを質問してくれた。
・DV被害を訴えたら、工夫してシェルターで受け入れてもらえた。
・心理カウンセリングで、セクシュアル・マイノリティの方の相談も受け付けています、と声をかけてくれたことで安心感が増した。」
12.3.3. このようにシェルターへのトランスジェンダーの受け入れは施設により異なります。この点について
12.4. 法令もガイドラインもないため、施設の管理者が判断せざるを得ません。問題を未然に防ぐ責任があるため、管理者が性暴力論を持ち出す、というような内容について、立石結夏さんが、Web日本評論で詳しく議論されています。OO参照。
OO) (第3回)トランスジェンダーと「性暴力論」を切り離す(立石結夏) | Web日本評論 (web-nippyo.jp)
特に、序の「ただ筆者は」で始まる節および、「性暴力論の背景には管理権者側の事情もあること」の節を参照。
13. [トランスジェンダーの男女別施設利用の問題] 「射精できる人が」女性空間に入ることへの反対論があります。
14. [Amiraの実証] トランスジェンダーの性自認によるトイレ使用を法的に認めると性犯罪が増えるのでは?という懸念を実測で検証した論文QQがあります:Amira Hasenbush, Andrew R. Flores, and Jody L. Herman (2019)は、素晴らしいアイデアで、トランスジェンダーの性自認によるトイレ使用を法的に認めることと性犯罪の増加は関係がないことを統計的に実証しました。
Springerから購入した1年間ライセンスが期限のため該当箇所を削除しました。
(2023年8月26日)
QQ) 公共施設における性同一性差別禁止法:公衆トイレ、ロッカールーム、更衣室における安全性とプライバシーに関する証拠のレビュー
引用していたのは、Table 3のポイント部分、”differences in incident rates”、"passage of such nondiscrimination"、
"This study provides evidence"、”A finding of no difference”を含む文です。
なおGIPANDOs(性同一性を含む公共施設差別禁止条例)成立地域と成立日は表1に、
GIPANDOs地域と対応地域は表2にあります。
14.1. 統計上の課題がありますが、この実証法は有用です。
14.2. 新しいことは、議会で過半数の賛成が得られる小地区で試し、対象地区と共に、懸念事項を測定し統計的に比較するという実証法が勉強になります。
15. [シェルター~性被害からの脱出のために~]
性被害者として脱出時、逃げられる範囲を少しでも確保するため(行先で断られて治療遅れとならないため)シェルターに限らず、トランスジェンダーを理由に断らないでほしいのです(私個人は公衆浴場へ入ることなどを望んでいるのではありません)。機関ごとの管理者の責任となると判断に時間を要するので、適切なガイドラインを希望します。ワンストップ支援センター経由の依頼であればとか、緊急時は何とかしてほしいのです。
15.1. 「トランス女性とシス女性を分離するサービスとスペースを並行して配置する、個別だが平等な解決策の提案 ( Stock, 2019d ) は、その害を真剣に考慮していません。これは、トランス女性の数が少なすぎて、トランス女性専用のスペースやサービスを実現できないという反対意見に反するものです。Finlaysonら(2018) が指摘しているように、「女性専用スペースにトランス女性を含めることが、現在の状況下で取るべき最も現実的なアプローチです。」RR
RR) トランスジェンダーの包摂に反対するジェンダー批判的なフェミニストの議論の哲学的問題
Philosophical Problems With the Gender-Critical Feminist Argument Against Trans Inclusion
15.2. LGBTのシェルターはごく限られています:東京のLGBT支援ハウス(1人部屋2室2021年1月現在)SSア参照、大阪のいくの学園。SSイ
SS) LGBTのシェルター
SSア) LGBT支援ハウスLGBT支援ハウス | 活動報告カテゴリ― | LGBT支援ハウス (lgbthf.tokyo)
SSイ) いくの学園 シェルター(一時保護) | 組織と活動 | 特定非営利活動法人いくの学園 (ikunogakuen.org)
例えば、後者には、ここから仕事、学校には行けないなど制限があるので、予めご確認ください。
15.3. DVシェルター使用率は民間DVシェルターは多半ですが、公的シェルターはそれよりずっと低く余裕があります。LL参照。
LL) Npo法人秋田たすけあいネットあゆむ - 民間DVシェルター_Facebook
このリンクの3割を参照。
15.5. USでは、女性に対する暴力法 (VAWA)の下で、トランスジェンダーや性別にかかわらず、生存者として支援を受ける権利があります。暴力の生存者_トランスジェンダー平等のための国立センターTT参照。
TT) 暴力の生存者_トランスジェンダー平等のための国立センター Survivors of Violence_National Center for Transgender Equality
regardless of your gender, transgenderの前後および、特にI’m a transgender womanに始まる質問への回答を参照。
16. 性被害前の備え
17. 用心の対象:加害者
17.1. 加害者は異常者?
17.1.1. 記事UUの図.統計8 加害者と精神診断(←クリックしてご覧ください)
に示されるように
「加害者は異常性格者が多く、家庭環境に問題のある人が多い」は神話で、事実は、
「90%以上に精神障害がないことがわかります。性犯罪に限らず、加害者を安易に精神障害に結びつける現状は、障害を持つ人への偏見が根強いことも示しています」UU
UU) 「見知らぬ人に襲われる」「加害者は家庭環境に問題がある」セカンドレイプを横行させる「レイプ神話」のでたらめ - wezzy|ウェジー (wezz-y.com/archives/35241)
17.1.2. 「加害者は異常者」と同様、「加害者は見知らぬ人」も神話です。
「挑発的な服装している人が狙われやすい」も神話です。
ワンストップセンターの東京SARCのガイドAで8つの神話がまとめられています。
A) 性暴力被害者支援ガイド 9頁の「間違った『常識』」の中の「加害者は『異常者』 」などを参照。
17.3. 加害者は男性のみ?
17.3.1. 男性性被害の加害者の内、「女性が22.3%」WW
WW) 男性たちが明かした性被害 「無理やり挿入“させられた”」「誰にも信じてもらえない」 (nhk.or.jp)
「加害者の性別」の行を参照。
17.3.2. USのガイドEEによると、
USのトランスジェンダーでは:
17.3.2.1. 「加害者の少なくとも 4 分の 1 は女性」EE 32頁。
①「当時、私は男性と見なされていました。[私が報告しなかった理由]私が女性にレイプされたとは誰も信じなかったでしょう。」EE 35頁
②「描かれているイメージ(「男」が「女」を襲う)に合わなかったため、「性的暴行」とは認識できませんでした。」EE 35頁
③ 加害者は男性90%、女性29%、トランスジェンダー12%、未知/他4%というデータ(17.3.2.4に示すように何度も性的暴行を受けているので、重複あり)EE 37頁
17.3.2.2. →より弱い者が狙われます。
女性より低率ですがトランスジェンダーも含まれるので、自戒しましょう。
性欲はほとんどないし、と油断することなく、特にIPVで加害者とならないように。
17.3.2.3. 「被害者の推定 44% は、子供の頃に (最初に) 虐待されました。」EE 32頁
17.3.2.4. 「多くの被害者は、生涯にわたってさまざまな人から何度も性的暴行を受けています。」1回35%~5回6%のデータEE 36頁
17.3.2.5. 「しかしながら、多くの被害者が自分が性的暴行を受けたことを認識していないか、または自分の受けた暴行について誰にも話さないことを選択しているため、これらの統計は非常に疑わしいものです。」EE 33頁→事実は、もっと多い
EE) トランスジェンダーの性暴力生存者_癒しと理解への自助ガイド_FORGE
Transgender Sexual Violence Survivors_A Self Help Guide to Healing and Understanding 2015年版
20. [神話と事実]
事実に基づいて対策を。神話による被害者への二次災害を避けましょう。
注.以下、直接的表現にならざるを得ないので、読む方はご承知おきください。
21. 2017年の改正刑法で
① 女性以外の被害者も
② 肛門や口への性交も
③ 親など監護者の子どもへの性交・わいせつ行為も対象になり、
④ 被害者が訴えなくても起訴できるようになりました。ZZ参照
ZZ) 様々ありますが、例えば改正刑法が施行され、男性へのレイプも厳罰化されることになりました | ゲイのための総合情報サイト g-lad xx(グラァド) (gladxx.jp)参照
14章に続く