令和3年度文の京ゆかりの文化人顕彰事業朗読コンテストの決勝の応援に行ってきました。今年度は当会からは、1人の受講生様が決勝に進出しました。
 

 

応募総数253本。こちらは、先着200本をNHK放送研修センター日本語センターが1次の録音審査をするのですが、今年は、応募受付開始の即日に定数に達し、締め切られたそうです。それが253本。さすがに当日到着分は全部審査してくれたのでは?おそらく、朗読コンテストで1番応募人数が多い(1人1本、複数応募なしなので)のではないかと思います。提出が間に合わなかった方、来年応募してみようという方、初日必着で出しましょう。

 

 

その中で勝ち残ったのは、青少年の部6名、一般の部10名。どの方も本当に素晴らしかった。まず、みなさん声がいい。滑舌もいいし安定している。1次審査は、NHK日本語センターの方々が聴くので、そこは必須なのでしょうか。

 

 

その上で、自分の声に酔いしれることなく、自分の朗読をされている。どの方が入賞しても納得でした。客席から見ていると、ホント、こんなにも丸見えなんですね。。。工夫が目立ちすぎても鼻につくし、練習し過ぎても丸見えだし。その塩梅が難しい。その日のコンディションや順番、突然のハプニング・・・。何が起こるか分からない。コンテストには、魔物が棲んでいます。特にここは。何でしょうね、見に行っているだけなのにこちらまで緊張します。

 

 

受講生さまの読みも昨日よりもリラックスしていたようで何より。本人は、納得行かなかったようですが、いやいや、お人柄が表れていて良かったです。

 

 

会場の跡見学園のホールは、座席の前にテーブルが出せるようになっているので、出場者の朗読をメモを取りながら聴くことができます。発表の順番は、当日くじ引きです。朗読を聴きながら、見えて来るもの、感想、印象などをメモしています。全員の発表が終わると、別室で審査が約30分ほど。その間、コロナ前は、跡見のOGによるマンドリンの演奏などがありましたが、今回は、森鴎外に関する過去のCATV番組が流れていました。休憩中に一緒に応援に行ったメンバーと感想を話すと、自分がいいなと思った人とは若干違うので、それも面白い。朗読は主観的なもの。ここまで来ると、もう好みですね。

 

 

今回、私が素敵だな~、と思った朗読は、その人自身が活字を読んでいるのではなく、話している錯覚に陥る朗読でした。青少年の部、一般の部、それぞれそう聞こえる方がいらっしゃいました。特に、青少年の部の彼女は、奇をてらわず、そのまま。最近よく耳にする声優っぽい声でもなく、これ見よがしのテンプレの読みではない。まだ荒削りだけど、工夫があり、鮮度が高い素敵な読みでした。登場人物そのものに聴こえました。景色も見えてきました。派手ではない読み。果たして、この子は、選ばれるのだろうか・・・おぉ!優秀賞を貰っていましたね。さすが、審査員長。ちなみに、どちらも最優秀賞の予想は外れました。今年も本当に聴き応えがあった通称、跡見。来年も楽しみ。

 

 

そうそう、この文の京の朗読コンテストは、今回で開催10回目だったそう。第1回目は、森鴎外生誕150周年の記念事業でした。たまたまそのとき初めて応募したこの朗読コンテストがきっかけで、私の人生も大きく変わりました。

 

 

第1回目が優秀賞、それが残念で次の年に応募したときに最優秀賞。その次の年は子どもの受験でそれどころではなく過ぎ、次の年で優秀賞、その次の年で最優秀賞。

 

 

中学や高校時代のコンテストのときのように、勝つための分析や練習が、子育てや仕事の息抜き、ガス抜きでした。この跡見のコンテストの緊張感は他のコンテストとはまるで違う。大好きな広瀬修子さんが審査員長を務めているというのが、最大の魅力。彼女から講評がいただけるのを目標に頑張っていました。

 

 

その頃は、自分のために出ていましたが、気が付けば、声優・ナレーターの後輩を指導する役目が回って来るようになっていました。

 

 

ならば、この緊張感、高揚感を味わってもらおうと、コンテストのアシストを始めたのがきっかけで、その頃募集していたコンテスト全部で優勝しようと思いました。そうしたら、コンテストの傾向と対策も見えてくる。完全にコンテストに出るのはやめて指導側に回ろうと決意。そして今は、ほぼ毎日、朗読やナレーションの指導&プレーヤーの日々です。

 

 

コンテスト入賞することばかりが朗読ではないです。が、コンテストを目指すことで明確に見えてくることが沢山あります。

 

 

①独りよがりや自分の朗読に酔ってはダメだということ。

②集中して取り組むことで見えてくる面白さ。

③常に生もので絶対はないということ。

④声だけではだめだということ。

⑤朗読をすることによって見落としていたことが沢山見えてくるということ。

⑥「伝える」ということがどういうことかが分かってくること。

⑦頭で理解していることと、自分が実際にやって出来ることとは、大きな隔たりがあるということ。

⑧朗読の上達には、ありとあらゆる経験が全てプラスになるということ。

⑨何となく、や、雰囲気で読んだら、ぼんやりとしか受け取ってもらえないこと。

⑩朗読を大切に思っている人と知り合えること。

 

 

まだまだありますが、ちょっと考えただけでもこれだけ出て来ます。

そして、自分のことを知らない誰かに朗読を聴いてもらえること。これがコンテストの最大のメリットかな。そして、人の朗読にも興味を持って聴くようになること。

 

 

その先がまだまだ奥が深い。コンテストは、もういいや。って、思ってからがもっと楽しい。今年は、そういう方が思いがけず成果を上げることができてご自身が驚いています。

 

 

それから、指導する側もブラッシュアップしなくてはダメ。人のダメ出しなんて誰でも出来る。私の受講生さんならみんな的確なダメ出しが出来ると思いますよ。ダメ出しが出来ることと、その人がいい朗読が出来ることとは別。偉くなったら終わります。←と、常に自分に言い聞かせています。

 

 

いつからでも始められるのも朗読ならでは。これまでの経験や記憶がそのまま朗読する上でのスキルになるのですから。

 

 

痩せるとか、健康にいいとかは、知りません。毎日やってる私は五十肩です(笑)

 

 

来年は、森鴎外生誕160年ということで、来年の文の京のコンテストは森鴎外の作品が課題になることは必至。千駄木駅から歩いて5分ほどのところに森鴎外記念館があります。今からそちらで森鴎外エキスを沁み込ませてくださいね。


今は、三男類(るい)さんの特別展が開催中。

森鴎外記念館。

森鴎外記念館さんにも11月23日のチラシを置いていただきました!

 

春から夏、秋にかけて頑張って来たコンテストも残すところ決勝を待つばかり。皆さんの晴れの舞台を私も楽しみにしています。今週の土曜日には、古典の日朗読コンテストの決勝ですね。こちらにもお一人決勝に進んでいます。落ち着いて晴れの舞台を楽しんでください。

 

 

来年は、ぜひ、あなたも朗読を始めてみませんか?今までに味わったことのない非日常と高揚感が味わえますよ。

 

茗荷谷駅から歩いて5分ほど。しばられ地蔵尊。心をきゅっと出来るような朗読会になりますようにと祈願。

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さあ、そんなえっらそーに語ってる指導者がどんな朗読をするのでしょうね。よろしかったらぜひお越しくださいませ。YouTubeなどで録音しているときの読みとは全く違う表現になっていますので。

 

 

11月23日(祝)、足立区の古民家昭和の家/縁側カフェ。こちらは国の登録文化財に指定されている昭和初期の素敵な建物です。こちらで、芥川龍之介の世界にお連れします。ノスタルジーな世界に浸ってくださいね。

 

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私たち音魂~OTODAMA~が、どんな様子なのかご存じない方も多いと思いまして、今回、vol.5の模様をショートムービーにいたしました。今回と同じ会場、昭和の家/縁側カフェで撮影しています。雰囲気だけでも分かって頂ければ。次回は芥川龍之介ですからね、また雰囲気はかなり変わりますが。

 

 

晩秋のちょっと寂しく切ない季節、足を伸ばして、ぜひ、昭和の家/縁側カフェへ。

あなた様のお越しをお待ちいたしております。

 

お申込はこちらの専用フォームから。


 

お申込はこちらの専用フォームから。

 

 

 

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ベル朗読コンテスト情報ベル

 

NEW「聴いて、読んで、語り合う」朗読座談会 (NPO日本朗読文化協会主催)2022年2月5日開催

詳細はNPO日本朗読文化協会のHPから。 課題作品は

 ・山本周五郎 「日本婦道記 松の花」

 ・太宰治 「満願」 

・中島敦 「山月記」 

・新美南吉 「でんでんむしのかなしみ」   

 。

☆参加者選考(録音審査・メッセージは参考)
録音審査により、10名の参加者を選出
※結果は2021年12月中旬に協会ホームページにて発表し、座談会出場者にのみ通知。
※「朗読への思い、自分の目指す朗読」(200~400文字のメッセ―ジ)も参考にさせていただきます。←参考、と書かれていますが、結構大事な気がする。

※会場は、国立オリンピック記念青少年総合センターを予定。

※座談会を会場でご覧になる、オンラインで視聴、どちらも無料ですが、座談会参加応募した方と、協会会員でないと視聴できません。

 

とのことです。加賀美さんらと朗読について語って、その上朗読も発表できるなんて、素敵ですね。

今まで、第9回まで朗読コンクールとして開催されてきましたが、今回は、一般の方が朗読を披露できるチャンスそのままに、興味深いイベントとなっていますね。

 

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今年度の募集は終了しましたが、観覧を募集しているところがまだありますよ。

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第13回「古典の日」朗読コンテスト(公益財団法人 京都文化交流コンベンションビューロー 古典の日推進委員会・古典の日文化基金賞顕彰委員会主催)詳細は、古典の日朗読コンテストからご覧いただけます。

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第14回青空文庫朗読コンテスト(一般社団法人日本朗読検定協会主催)

【本選日程・時間】
日程:2021年12月31日(水)
放送:12時00分~16時30分ごろまで ※オンライン放送は、一般社団法人日本朗読検定協会 公式Youtubeチャンネル登録者の方に告知され、この日限りの放送となります。詳細は、日本朗読検定協会のHPをご覧ください。

 

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第10回 朗読だいすきコンクールin大阪~こころがふり向く朗読をめざして~(一般社団法人日本朗読協会主催)
本選出場者発表    11月1日 (協会HPにて掲載)
詳細は、一般社団法人日本朗読協会のHPへ。

ちょっと、すごいことになってます。みなさん、決勝楽しんできてね~。

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小堀 望「あなただけに読むための朗読教室」

 

文字を読み上げることだけが「朗読」ではありません。

書かれた文章を、声を発する人の体を通して、

聴く人の脳裏に映像を映す朗読を目指しています。

それには、「声」以前に「体」から見直し、

「自分だけの音」を見つけるところから探ってゆきます。

美しい声よりも、鮮明な映像を。

ご賛同いただける方をお待ちしております。


                           小堀 望

 

■個人レッスン・朗読コンテスト実力養成コース■
ご都合の良い時間を調整し、千代田線綾瀬駅周辺にてレッスンを行います。
ご入会希望の方は、フォームよりお問合わせください。

※対面での発声訓練を再開いたしました。引き続きソーシャルディスタンスを保ち、広いスペースで行います。
※当面、ZOOM、LINE電話でもレッスンを行っていきます。日程は、ご都合の良い時間を調整いたします。ZOOMが初めての方も、導入から丁寧にレクチャーします。この機会にぜひ使い方をマスターしましょう。


※2021年度は水曜日を定休日とさせていただきます。

プロを目指す方、人前で朗読をしたい方を対象としていますので、アクセント、プロミネンス、活舌など、しっかりチェックいたします。
 

通常コース

1か月に1回50分~×2回のレッスンで、3ヶ月以上ご受講される方。

月謝:お一人1回50分¥7,200(延長1,440/10分)×2回 ¥14,400~

 

月1コース

1か月に1回90分~のレッスンで、3ヵ月以上ご受講される方。

月謝:お一人1回90分¥12,960(延長1,440/10分)×1回 ¥12,960~

※すでに朗読を教えていらっしゃる方、他団体でご活躍の方、各朗読コンテストで優勝経験のある方、また、相当の実力があると当方が判断した方は、5割増し。

※短期(3ヵ月未満)、ブラッシュアップでご受講の方は、1回90分~のご受講をお願いします。
 

※別途、部屋代(¥150~¥1100)資料費は実費をいただきます。

※朗読コンテスト特訓は、個人レッスンとなります。完全予約制です。

※また、必ず入選、入賞することを保証するものではありません。
 

その他のコース、詳しくは「あなただけに読む朗読会」HPをご覧ください。

 

~~朗読コンテスト実績~~

 

2018年度実績:8割が4大大会にて決勝進出。うち優秀賞1人。
 

合格2019年度実績クラッカー

音譜第7回 「朗読だいすきコンクール」お祝いお祝い両部門とも優勝!音譜
音譜文の京ゆかりの文化人顕彰事業朗読コンテスト3名決勝進出!音譜

音符第11回「青空文庫朗読コンテスト」対面予選にて決勝進出1名!録音予選にて決勝進出3名!音符お祝いうち1人銀賞受賞!

お祝い第11回古典の日朗読コンテスト、特別賞・京都府知事賞受賞!
 NPO日本朗読文化協会第9回朗読コンクール決勝進出3名、お祝いうち1名準優勝受賞!お祝い1名審査員特別賞受賞!

合格2020年度実績合格
音譜第8回「朗読だいすきコンクール」個人部門決勝進出!音譜

音譜第12回「青空文庫朗読コンテスト」録音予選にて決勝進出2名!音譜

音譜第9回「朗読だいすきコンクール」ツイン部門決勝進出!音譜

音譜第5回 吉野弘の詩朗読コンクール決勝進出2名!音譜

合格2021年度
NEW第13回「青空文庫朗読コンテスト」3名決勝進出、お祝いうち審査員特別賞1名!NEW

NEW第9回「久留島武彦顕彰 全国語りべ大会」2名決勝進出、
お祝い第2位≪日本青少年文化センター理事長賞≫受賞!お祝い第3位≪玖珠町長賞≫受賞!NEW

NEW第14回「青空文庫朗読コンテスト」2名決勝進出!NEW
令和3年度文の京ゆかりの文化人朗読コンテスト1名決勝進出!NEW
NEW第10回「朗読だいすきコンクールin大阪」7名決勝進出!NEW

 ご入会希望フォーム

 

■プロとして活躍するためのグループレッスン■

音譜2021年度生募集!音譜

プロとして活躍を希望する方を対象としたグループレッスンです。文章を読む上での基礎を徹底し、舞台に立つための身体の訓練を即興演劇集団リンガフランカ主宰柏原直人氏を招いて行います。全くはじめての方も大歓迎。
 

☆日曜クラス月2回、第2、4日曜日14:00~17:00。

 

前半の身体の訓練を柏原氏、後半実技を小堀が担当します。

年に2回、発表会を予定。

 

*参加条件

・当会の一員として舞台に立つことができる方。

・6か月以上受講可能なこと。

・運動神経の良し悪しは問いませんが、めげないこと。

・動きやすい服装と上履きを用意して下さい。

お一人¥12,000/月 (25歳以下、10,000円/月)※別途施設使用料一月¥300

 

ご入会希望フォーム

 

■忙しい方、遠方で通えない方向け■

Zoom、ライン電話などで個人レッスン
新型コロナウィルスを鑑み、当面の間は、上記の個人レッスンのコースで対応いたします。

 

ご入会希望フオーム

 

■ 初心者~朗読を楽しみたい方向け■
よみうりカルチャーで随時受付中!
お祝いおかげを持ちまして2021年10月で丸11年。12年目に突入しました。音譜
 

作品をじっくり味わいながら楽しく読む入門講座です。

よみうりカルチャー町屋で募集中。定員10名 現在満席ですが、増席予定。お問合わせ下さい。

「朗読・語り・発声入門」第2、第4火曜日15:30~17:00

お問い合わせ:よみうりカルチャー町屋  Tel:03-3802-7115 

 

■小堀望・音魂~OTODAMA~情報■


ベル11月23日(祝)音魂~OTODAMA~の新作「あなただけに読む朗読会」vol.6!ベル~嗚呼、無常・・・~芥川龍之介「雛」「蜘蛛の糸」ご予約受付中ラブラブ

キラキラ出演依頼・リクエスト募集中キラキラ
 

♪小堀 望・音魂~OTODAMA~にリクエストは、こちらのフォームへ。

♪小堀 望・音魂~OTODAMA~に、こっちでも演ってほしい!など出演の依頼は、

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