羽生結弦選手の動画を見るのが好き。
12月は、GPファイナル、NHK杯、全日本選手権と、勇姿を何度も見せてくれました。
もー、スマホが左手にくっついて離れないくらい見てましたわ(笑)
絶対王者のあの研ぎ澄まされた美しさに誰もが魅了される。
その地位を築き、長きに渡り君臨するためにどれ程の努力と犠牲を払ってきたことか。
屈託のない表情で笑うあどけない少年が、今や世界中を虜にする青年に成長し、後輩たちの憧れの人に。
下の世代の台頭に内心焦りも感じているであろうが、それでもなお上を目指し続ける精神力は、テレビの前の私を正座にさせる。
単にミーハーでもあるけれど、たった数分間の競技のために命をかける姿は、神々しくもあり、背筋が伸びる思いでもある。分野の違い、レベルの違いこそあれ、朗読コンテストも数分間で競う"競技"だ。
さて、先日の全日本選手権を娘と2人で見ていたときのこと。
佐藤駿選手や鍵山優真選手などジュニアの選手たちの素晴らしい堂々たる演技に大興奮。
「すごーい!」「表現力素晴らしいよねー!」など、キャッキャいいながら見ていたのですが、そのうち静かになり、居眠りを始めたのかと思ってみたら、どこからか水滴が。
見ると、ポロポロ涙を流し、急に嗚咽を漏らしながら泣き出した。
感動して泣いたのかと思ったら、どうやらそうではなく。
そういえば、夕方、「私、部活辞めようかなぁ……。結構キツくて、終わったあと何にもできない……」と言っていたのを思い出し、きっと嫌なことでもあったんだろうと、そっと見守ることに。
次の日。何事も無かったように起きてきた娘は「昨日ね、何で泣いてたかっていうとね、私と同い年やもっと若い子達がすごく活躍しててキラキラしてるの見てたら、自分て何なんだろう……情けないなぁ、って思って涙が出てきた」と…。
「……ねぇ、ひょっとして、もう16歳、つて思ってない?」
「……うん。」
「まだ、16歳なんだよ。これから何でも出来るよ。今、まだまだ私は16歳!って思わないと20歳になったときに、あのとき頑張っとけば良かった!ってきっと後悔すると思うよ」
「……母ちゃんも、そう思ってたから。もう16歳。今さら何を始めても手遅れ、ってね。めちゃめちゃ後悔したわ。バカだなー何をそんなやってもないのに諦めてたのか、ってね。」
確かに、あの頃は、いろいろなことを、やってもないのに諦めていた。妙に大人ぶって斜に構えて。
出来ない、やらない言い訳ばかり探して。自信も勇気もなかったな。
「でも、時は戻らない。だから、今始めるの。
物事を始めるのに、遅すぎるということはそうそうないけど、目標によっては、最適な時期はある。諦めると、損だよ~。母ちゃん、めちゃめちゃ後悔してるわ」
今は、取り戻すかのように思い立ったら行動するようにしている。
どんなに頑張ったって、生きてあと30年。足腰動いて、元気で気力があるのは、せいぜい25年。そう考えたら、ストレス溜めて、やりたいことを我慢してる暇はない。
そう気が付いたのもわりと最近。無理なく、ワクワク楽しく生きていく人生。
あの頃ポンコツだった自分もそれなりに楽しくやってるから、失敗を恐れずにいろいろ挑戦してもがいてみ。
多感な16歳!
若者たち!
疲れた中高年!
まだまだお迎えの来そうもない諸先輩方!