8月が近づくと、
戦争を体験した人々の声や記憶が
改めて語られます。
その中には、
バレエという芸術を通じて
平和の尊さを
伝えようとする人たちの姿もあります。
被爆体験をもつ家族の思いを胸に
舞台に立ち続ける森下洋子さんや、
戦後の焼け跡から子どもたちにバレエを
教え続けてきた85歳のバレエ教師。
彼女たちが語る「平和への願い」は、
ガザやウクライナの人々の現在の声と不思議と重なり、
今こそ静かに耳を傾けたいと感じます。
バレエは、平和に対して何ができるのか。
静かに、
しかし力強く問いかけてみたいと思います。
戦争体験と向き合うダンサーたち
広島で被爆を経験した祖母をもつバレリーナ、森下洋子さん。
平和の大切さを、舞台を通して伝え続けてきた彼女は
こう語ります。
「踊るたびに、平和への祈りがこみ上げる。命があるから踊れる、その当たり前のことを伝えたい」
また、鹿児島で85歳を迎えてもなおバレエを教え続ける
白鳥バレエの教師も、戦後の焼け跡の中で子どもたちに
バレエを教え続けることが
「生きる希望」だったと語ります。
芸術を通して、「命を大切にする心」を届ける。
その姿勢に、深い感銘を受けます。
ガザ、ウクライナ、市民の声が胸を打つ
世界に目を向ければ、ガザ地区やウクライナなど、
今も日々命が脅かされている場所があります。
戦火の中、ある市民の声が心に深く残っています。
「それでも前へ、少しでも前進しなければならない。」
この言葉には、
生きるという強さと、
希望を手放さない
人間の尊厳が込められています。
バレエのような“静かな芸術”が、
こうした声を代弁し、
祈りを込める存在であり続けたいと
願わずにいられません。
バレエができること、
芸術が果たす平和への役割
バレエには、言葉を超えて人の心を動かす力があります。
苦しみや悲しみを、
優雅な動きに昇華し、
観る人の心に「癒し」と「希望」を届ける。
その一歩一歩が、
目には見えない平和の礎になるのだと思います。
戦争体験を伝えるバレエ作品は
数多く存在しますが、
たとえテーマが直接「戦争」でなくても、
ダンサーの想いや祈りは確実に舞台に宿ります。
観る人の心に、
小さな平和の灯がともる。
その灯が、
やがて世界を照らすことを信じたいのです。
今、私たちができることは、
小さな祈りを大切に育てていくこと。
一人のダンサーが舞台に立つこと、
一人の子どもがレッスンを重ねることも、
未来への希望につながっています。
芸術には、戦争を直接止める力はありません。
でも、「人間らしさ」を伝え、
「心を揺さぶる」ことはできます。
それこそが、
平和を守るために芸術が果たせる
大きな役割なのかもしれません。
相模原のバレエ教室なら