わたしの尊敬する
作家の作品を
しばらくぶりに
再読する
初期の頃の
論理的で
明快な
あまり情緒的ではない
文体が
好きなのです
「雪国」のような
日本的情景が
目に浮かぶ
表現は
あまり
好きではない
若い頃から
そうでした
日本の戦争体験を
母から
何度となく
聞かされたせいか
当時の警察や軍部
全体主義的な
個人を抹殺したような
一方的な価値観を
絶対的に
押しつけられた
印象が
日本文学とも結びついて
どうしても
好きになれませんでした
現在は
日本語の優しく
奥ゆかしい言葉と表現そのものが
好きで
やまと言葉などにも惹かれます
そして
日本の作家の作品も
読むことが
できるように
なりました
話を戻すと
敬愛する
その小説家は
物書きになりたくて
なりたくて
もがいていました
どうしても
小説を書くことが
できません
その苦しみの期間
留学先のパリで
膨大な量の日記を
書いています
後に
「パリの手記」として
全５冊が
発行されています
とにかく
「ピアニストがピアノを弾くように」
と
書いて、書いて
書いて苦しみ抜いています
今思うと
ちょうど
片思いのようなものでは
ないかと
「好きこそものの上手なれ」
の
言葉とおり
小説を書くことができないけど
「物語」を書くのだと
決して
あきらめず
書き続けます
留学を終えて
帰国したのが36歳
そして
念願の小説を
発表します
それ以降
長編、短編、エッセイ、評論
など
なくなるまで
膨大な量の作品を
書き、発表した
しかも
大学教授として
勤めながらの
作品の量は
好きでなければ
決して
できないことだと思います
よく芸術の世界は
才能
と
よく言われます
実際のところ
バレエは
ほとんど才能
と
いう方も
いらっしゃいます
持って生まれた才能
確かに
あるのでしょうね
でも
わたしの敬愛する
小説家のように
とにかく
努力、努力、努力で
道を切り開いた人も
あるように
あきらめず、
レッスン、レッスン、レッスンを
続ければ
道は開けると
信じたいです
女性の場合
小学校までは
なんの練習もしないで
なんでも踊れてしまう
そんな
お子さんもいます
しかし
中学へ入って
大人のからだに
変わった後では
今まで通りには
行かない子供さんが
ほとんど
体重は増えやすくなるし
情緒が不安定になったり
レッスンをしないで
踊れることも
できなくなってしまいます
こうなると
【わたしはバレエの才能ない】
といって
バレエをやめてしまうお子さんが
たくさんいらっしやいます
反対に
不器用でも
コツコツと
あきらめずに
レッスンを続けた生徒さんは
あるとき
ふとしたきっかけで
踊れるようになり
自信もつくと
今までのことが
嘘のように
踊りに変化が見られます
やはり
一番大切なことは
好きだから
バレエを続ける
ほかに
どんな理由が必要？
これくらいに
純粋に
好きなことに
打ち込むことができる
時間って
若い頃しか
できない経験
夢中になれるバレエと
巡り合った
偶然こそ
バレエの神様の導きかも
しれません
バレエが好きだから
こそ
「好きこそものの上手なれ」
相模原のバレエ教室なら
