今年はブタクサ花粉がこの時期まで暴れてるみたい。
おかげで、喉、目、辛く。鼻、崩壊。
ツラーーーーーーーっ。

さーて天草から島原に行こうかと思ったけど、
その前に天草で写した一枚を取り上げまーす。


これは天草のリップルランドと言う場所から島原方面を写した一枚。
セクシー女優、原辰徳の後ろに見えるプリンの形をした島が、
もう言わなくても分かるよね?談合島、つまり湯島。
物語の前半部分の舞台になる島。
ちなみに湯島は熊本県。このリップルランドも熊本県。
その後ろに見えるのが長崎県の島原半島。
湯島は熊本と長崎の丁度真ん中にポカンと浮かぶ島。
サッカーで言えばヤットさん的なポジション。
そして昨日紹介した天草市民ホールの緞帳がこれ。


四郎の後ろに見える島原の形が見事に同じだね。
団員の立っている位置は、まさにこの緞帳の四郎がいる場所と同じだね。
赤いサマセを肩にかけた千葉誠太郎の身体の向きが四郎とピシャリ同じだね。誠太郎が右手の人差し指を突き上げていたら奇跡だった。ただ緞帳には湯島がありませんからーーーーっ・・・残念!
※今回スタッフで頑張っているソラシドピンポンさんには無許可で掲載しています。

天草の鬼池港から島原の口之津港までは船で約30分弱。
一行はパライソの海のメイン舞台となる原城跡へ。
現在は僅かながらの城壁しか残っていない。
ここに本当に城があったんだろうかと思うほど静かな更地。
この城内で二万五千の一揆軍のほぼ全てが討たれたのです。


でもとてもそうとは思えないほど、今は緩やかな時間が流れている。
海の音と、風の音と、鳥の声・・・しかない。
言葉に出来ない辛さとか、怖さとか、切なさとか、悲しみだとか。
言葉にするには抱えきれない想いを感じる。
この地に足を踏み入れた瞬間、
そこにいた全ての団員が同じ感情を共有したと思う。


この経験は、のちの初演でナチュラルな芝居などどこ吹く風、
全ての俳優がセリフであってセリフじゃない。
そこは舞台であって舞台にあらず。
リアルな世界と言える演劇空間を体感出来た大きな要因だったと思う。
ナチュラルとリアルの違い。この差は俳優の磁力を左右するからね。


この海に幕府の加勢で集まった外国船の砲身がこちらを向く。
一揆軍の約半分が女と子供だったとある。
そして1638年4月12日。
江戸時代初期に起こった日本歴史上最大規模の一揆は終わる。
顛末は是非、新宿村 LIVEで目にして欲しい。


と言うわけで遂にパライソの海は、明日、幕を上げるのです。
島原、天草の乱の本質は、領主の苛政に対する農民一揆だったのか、
それとも宗教戦争的な意味合いを持つキリシタンの乱だったのか。
作者としての俺はそのどちらも正しいと思っているのです。
この乱は人権尊重と自由運動。
穏やかに、平和に、自由に、幸せに生きたいと願う人間の本質は、
いつの時代も同じ。そこに人間がいれば。
時代の政治制度が常軌を逸すると、
この国が中東のとある国ような状況にならないとも限らない。
子供達の未来のためにも、この国を大切にし、
理性的な民主主義を強く守らなければならないと思うんですね。
隣人を慈しむ。世界的に見ても綺麗なこの国を慈しむ。
福島や熊本のように、天災が起これば助け合う心。
ちょっとした日常や今の生活や社会に紐付けして思うとこあれば、
それだけで描いた甲斐があったと思うし、
こんな書生でもなんかやれた気がして次の活力になります。
なんて話がぐっちゃぐちゃ、鼻水はグッジュグジュ。


でもね、言ってもエンタメ演劇集団ベニバラ兎団ですから、
この史実をこの劇団らしいスタイルで見せるんです!
歴史苦手なのよね〜。大丈夫大丈夫!ドンマイ。
時代劇見たことないから不安〜。見たら案外大丈夫!
難しくないかしら?てかこんな人が書いたから↓


チケットのお求めはもう直接事務局へピピピしちゃいな、YOU。
ベニバラ兎団事務局 090-8442-0888

このシリーズ、約束通りvol.5までやり遂げました!
楽しんで貰えましたか?俺は楽しかったです。
パライソの海、楽しみに見に来てはいよ。
まだ迷ってる人、劇場でお待ちしています。
ではこの辺で。

訂正:セクシー女優は原辰徳ではなく原さち穂。ハラチャーン!
訂正:ソラシドピンポンは正確には山村ピンポン。ラーメン大好き山村さん。

最後に。
野沢トオルの新作情報が12月1日に発表になります。
こちらもあわせてご期待下さい。
野沢トオル Official Site
Bye