故郷の熊本・天草は寒い。
寒いけど、東京のソレとは確かに違う。
心地いい。
喉元に流れ込む冷たい潮の薫りを大事に吸い込み「ああ、また帰ってこれた」と小さく胸を張る。
子供の頃の賑わいも失われて久しい閑散とした商店街を歩きひっそりとしたケーキ店へ。
ホールケーキをお袋と二人きりで食べきる自信がなかったので、苺のショートケーキを二つ購入。
680円也。自分のバースデーケーキを自分で買うと言う初体験。


お袋との再会は親父の葬儀以来、三ヶ月ぶり。
84歳を越えなお、お洒落で元気なお婆さんです。
スプーンを使わず二人でケーキを頬張る(^.^)
生クリームが二人の口の周りにベットリ(๑˃̵ᴗ˂̵)
顔を見合って笑う(^O^)
お袋と二人きりの誕生日。
想像もしてなかったこの展開。
箪笥の上から二人を見つめる親父の遺影を見て思う。
親父も今ここにいるんだろうな。
夜が明けたら遺骨を船に乗せて島原の墓に向かうよ。
お待たせして申し訳ない、と心の中で頭を下げる。
東京に戻るまで時間を大切に。
沢山お袋と話をして、
聞きたい事全部聞いて、
沢山二人で笑おう。



皆さんからのお祝いのメッセージ、本当にありがとうございました^_^
こんな自分に恐縮です。
51の誕生日はお袋と二人で天草で過ごしました。
50代、コツコツと真面目に劇道に邁進します。
 良くも悪くもこれしか出来ませんから。
これからも末永くお付き合い下さい。

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