明後日に30日(水)より
初日を迎えるベニバラ兎団vol.20「パライソの海-小さな花の夜露に映る月-」
このシリーズvol.3。vol.5は相当怪しい。

この物語で最も難しいシーンでもあり、
また演出泣かせのシーンがある。
それはクライマックス。
まあどんな演出家もクライマックスに力を入れない方はいないと思うが、
このパライソのクライマックスはとても独特な表現をする。
これから見られる方の為にも伏せて表現するが、
2万5千のキリシタン一揆軍と、12万の幕軍との死闘をどう描くか?
ここがこの作品の一番の見どころだ。
演劇の醍醐味、ここにありだ。

さて今日の一枚は、
残された時間でもうさほど写真をアップ出来ない恐れもあるので、
劇団員みんなで行った天草修学旅行の写真の中から、
最も俺のココロに残っている写真を載せよう。



原城跡からパライソの海を見つめる石像。
ただ静かに。
ただ穏やかに。
その他に表現するする言葉が見つからない一枚。
写真小さいけど広げて見て下さい。
そして感じてみてくれますか?
俺は、こんな石像を見たことがない。
左端のクルス(十字架)は四郎達が集まった湯島(談合島)に向けられている。
物語の架橋部分で湯島から旅籠の鈴が一人で船に乗り、
命がけで歳三や四郎のいる原城にある報告を持ってやって来るのだが、
正に鈴はこの距離をやって来て、帰って行くのです。
そして物語はこの後クライマックスへと・・・。


さあ、そして修学旅行は原城からまた天草に戻り高浜海岸へと。
この浜から西に下るとあの「崎津天主堂」があるのね。
でその高浜海岸に落ちていた枝で団員が描き記したパライソの海で今日はお開き。



この写真も好きなんだ。
みんなの気持ちがこもってて。
そんな仲間達が引き継いでくれるパライソの海。
まだ間に合うパライソの海。
頑張ります!がまだします!
21日(日)まで新宿LIVEにて。