11月3日、2016 LIVE FOR LIFE「音楽彩」〜本田美奈子.メモリアル〜。


急性骨髄性白血病で本田美奈子.さんが亡くなってもう11年。

『故人は今でも心の中に生き続ける』とこれまでもよく耳にはしたが、

今日はそれを目の当たりにしたような気がする。

人々が彼女の想いに集い、偲び、歌い、そしてそこに笑顔があった。

彼女が人々に与えた笑顔、優しさ、情熱は、第三者によって生き続けていた。


自分や、家族や、仲間が健康である事に感謝しなければならない。

家族と共に普通に朝起きて、ご飯を食べ、

仕事をし、演劇を語り、夕飯を食べ、夫婦喧嘩をし、子供を叱り、

ママに隠れて娘とこっそりコンビニにアイスを買い出しに行ったり、

子供と一緒にダンスをしたり・・・この普通。

普通が奇蹟。

なかなか気づけないけど。


現在、骨髄ドナー登録者は46万5千人を突破したそうだ。

美奈子.さんが亡くなった当時はおよそ9万人。

11年で劇的にその数は増えた。

しかしその数は圧倒的にまだ足りていないそうだ。

骨髄ドナーについての理解が行き届いていない部分もある。

マッチングする型の骨髄の事を考えれば、

分母がある事に越したことはない。

もし骨髄移植になればドナーも数日入院を要するそうだ。

だが法整備が整っていない今、例え適合するドナーが見つかっても、

現実的に仕事を休んでまで協力出来るドナーは少ない。

普通に欠勤扱い。その法整備ってそんな大変な事なんかな?



そろそろ自分も50だし、社会に対して何が残せるのか?

そんな真面目な事を考えるタイミングだったりする今日この頃。

演劇の世界で何かを残すのはただ事じゃないことは分かってるが、

言うだけタダだし、行動に起こすことで迷惑をかける人もいない。

こんな俺でも誰かの役に立てるような事をしてみよう。


ではみなさん、おやすみなさい。と言えるこれも奇蹟。


LIVE FOR LIFE