2016年03月16日の記事でも紹介しましたが、パソコンの進化に伴って、使っているOS(オペレーション・システム)や、音楽を制作するDAW(デジタル・オーディオ・ワークス)ソフトの、短いサイクルでのバージョンアップに対して、使い方の変化に着いて行けず、金銭的にも追い付けず、その結果、安定して使い続ける事が出来なくなる事に、とうとう疲れてしまいました。
私としては、一度決めた音楽制作システムで、とことん使い込みたいのです。
今までは、音楽制作を仕事にしたくて、パソコンのDAWソフトとハードウェア機器の両方を使えるよう、使い続けて来ましたが、厳しい現実を知った46歳を機に、個人で音楽活動をする事に切り替えました。
であれば、「自分の好きな環境で、音楽を続ければ良いのでは?」と思うようになりました。
そこで、パソコンのDAWソフトを使わなくても、レコーディング、ミキシング、ミックスダウン、マスタリングが出来る、マルチトラックレコーダーを導入する事にしました。
これを機会に、パソコンでのソフトウェアによるDAW環境を止めて、専用機でのハードウェアによるDAW環境に移行する事となります。
今回、私が選んだ機種は、KORG「D3200」です。
実物を見た第一印象は、とにかくデカいです!
デスクに置いたら、半分くらい「D3200」で占拠されてしまいそうです(^▽^;)
まあ、大きい事は覚悟してましたので。
この機種にした理由は、「D3200」は最大32トラックまで録音する事が出来ますので、パソコンのDAWソフト感覚で、余裕のあるレコーディングが可能かと、思ったからです。
録音出来るトラックは、少ないと切り詰めながら使う事となりますが、多ければ余して置けば良いのですよ。
この、18個のスライダーボリュームは、迫力がありますね。
パソコンのDAWソフトを使っている時は、ミキサー部分をパソコン用モニターに表示されてから、マウスを使って、スライダーボリュームやツマミを、モニター画面を見ながら間接操作するような感覚でした。
「D3200」にすれば、ツマミやスライダーボリュームを直接操作出来ますので、画面に頼らずに、耳で聞きながらミキシング作業が出来るかと思います。
説明書を読みますと、ミキサーのツマミやスライダーボリュームの位置、オートメーション情報を記録する事が出来るようです。
ミキシングやミックスダウンで使うエフェクトも、本体に内蔵されております。
もちろん、録音した波形を編集する事も出来ます。
これであれば、パソコンのDAWソフトで出来た事が「D3200」でも可能だと思います。
レコーディングと編集作業で使う操作部分は、本体右側に配置されております。
16個の白いツマミで、各トラックのPAN(定位)やイコライジング、エフェクトの調整をします。
ジョグシャトルと十字キー、(+)(-)キーは、機能を選択する時に使います。
これに関しては、とにかく慣れるしかありませんが、直接操作出来るダイレクト感は、やっぱりハードウェア機器ならではの醍醐味でしょう。
記録装置には、パソコンでお馴染みの、3.5インチハードディスク40GBが内蔵されております。
これは後に、80GBに交換したいと思います。
80GBは、2016年現在でも、簡単に安価で入手出来ますので、複数買っておこうかな。
他には、これまたパソコンでお馴染みのCD-R/RWドライブが搭載されております。
これも、故障した時は、市販のパソコン用CD-R/RWドライブで代用出来そうな感じがします。
内蔵ハードディスクを交換する時に、仕様を確認しようと思います。
背面端子にはUSB端子も付いているので、パソコンにデータを移したり、逆にパソコンからデータを取り込む事が出来ます。
そして、私が重要視しているMIDI IN/OUT端子も付いております。
MIDI端子は、YAMAHAシーケンサー「QY700」と「QX1」を同期させる為には必要な端子ですので、私にとって必需端子です。
「D3200」のMIDI端子からは、MTC(MIDIタイムコード)とMMC(MIDIマシンコントロール)、MIDIクリックを送受信する事が出来ます。
例えば、「D3200」の録音ボタンを押すと、同時に「QY700」と「QX1」をスタートさせる事が出来ます。
更に、「D3200」のテンポに合わせて、「QY700」と「QX1」も同調しますので、ズレのないレコーディングが可能になります。
音声入力端子は12系統もあり、1~8入力はXLR端子とPHONE端子に対応しております。
バンドの一発録りや、複数のマイクを使ったドラムセットの録音にも対応出来るほどの充実ぶりに、さすが!専用機の凄さを感じました。
今までは、パソコン用オーディオインターフェイス「AUDIOGRAM6」を使って、1chもしくは2chずつ録音しておりました。
「AUDIOGRAM6」も入力が6系統ありますので、パソコン用オーディオインターフェイスとしては、十分な入力数だと思います。
「AUDIOGRAM6」と「D3200」を比較するのは可哀想ですが、「D3200」の12系統の入力は、マルチトラックレコーダーだからこそ可能な設計だと思います。
まあ、自宅で独りで録音するくらいだと、12入力は使い切れないかな(^▽^;)
あと、入力が12系統もあるので、「ミキサーの代わりとして使ったら?」と思われるかもしれません。
私も、そうしたいところなのですが・・・
そうすると、関係のない液晶ディスプレイが無駄に点きっ放しになり、バックライトを消耗させてしまいます。
内蔵ハードディスクも無駄に回転しっ放しになりますので、ディスクの駆動部分を消耗させてしまいます。
説明書を読んで確認しましたけど、「D3200」には、液晶ディスプレイの「スクリーンセイバー機能」や、ハードディスクの「スリープ機能」は搭載されておりません。
ちなみに、私が使っているYAMAHAシーケンサー「QY700」と、AKAIサンプラー「S6000V2」には、液晶ディスプレイの「スクリーンセイバー」機能が搭載されておりますので、放置していると自動的に表示が消えます。
液晶ディスプレイとハードディスクは消耗品なので、他の消耗品の劣化を遅らせる為にも、アレンジの段階では市販のミキサーを使い、レコーディング作業の時にだけ「D3200」を使うようにしたいものです。
さて、「D3200」を設置する為には、これまで使っていたパソコンを移動させなくてはなりません。
と言う事で、次の問題は、パソコンの移動先でしょうか。
パソコンの設置場所を確保せねば・・・(;^_^A
PS:
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