人を応援して現状の外に出る | dm-coaching

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苫米地式コーチング認定コーチ 松村 大輔 のブログ

現状の外のゴールがよくわからない、現状の外は怖いと感じてしまうことがあります。そんな時、なんとなく惹かれる、支持してしまう人の夢実現(こうしたい!、こう在りたい!)を継続的に応援してみるとわかってくることがあります。

身近な存在にしろ遠い存在にしろ、人の夢実現を応援することは結果的に自分をも現状の外に連れ出してくれます。そして現状の外に出ることはむしろ楽しそうかもと思わせてくれます。現状の外がやみつきになればしめたものです。

職場や地域、家庭で普段関わる人。メディア(テレビ、雑誌、本など)やインターネット上でのみ知る人。直接的・間接的な関わりの中でどの人にも個別にゴール(またはその種)があると明示的に知らされたり自ずと知れてきたりします。

遠い存在の夢実現を応援する方が簡単かもしれません。メディアやインターネットを介してその人や取り巻く人々の情報を追っていく。タイムラグや物理的距離の隔たりはありますが、人の夢実現の過程や達成の瞬間・ひと時に寄り添えます。まだ直接会ったことのない人の体験に強く共感し自分の事のように感情を揺さぶられることもあります。例えば、注目していた芸能人やスポーツ選手の活躍・想定外の復活のニュースに心躍らせた経験は多くの人にあると思います。

一方、関係性の近い人の場合は、時に難しいかもしれません。日常(常時)関わるだけにその人の浮き沈みの結果が自分のリアルな日常に直に影響を与える可能性が高いからです。マイナスの影響は極力、未然であっても避けたいのがマインドのさがです。(*想定以上のプラスの結果も避けようとします。)身近な人の夢実現を応援することは自分が現状の外に出ていくのを引き受ける覚悟にも繋がります。

例えば、学校の先生(親)と生徒(子供)。テストでいつも落第点の高校3年生が、進路相談で東大やハーバード大学に行きたいと打ち明ける。逆に、いつも満点の生徒が、世界を旅したいから大学には行かないと打ち明ける。いずれの場合も多くの大人は子供の(現状に居着きがちな大人からみて)意外な告白に困惑します。進学実績の悪化や学費の膨張、放蕩後の就職時挫折などマイナスの未来予想図が大人の頭をよぎるからです。同じようなことが身近な職場や地域などの人間関係の中にも出てくるはずです。

どうしたら身近な人の夢を応援できるか?この問いに対してマインドのしくみを知ることは役立ちます。関係性が近くても、その人は私と別のゴールを持つ存在だと認識できる余裕を持てるようになるからです。上記の例でいれば、子供を信じ、子供の表面的な言動に隠れたゴールベースの姿勢や態度に目が向き応援してみようと思えてきます。遠い存在についても、よりよい関係性を築くヒントがコーチングを通して得られます。

遠い存在であれ、身近な存在であれ、人の夢実現の過程を応援してみる。自分がこの人はと思う人を継続的に応援して得た経験は、どんなものであれ現状の外に出る喜びや勇気を(逆向きに)与えてくれます。

そして今度は自分がゴールを持って主体的に行動してみます。あなたのゴールに向けた具体的な行動の過程や成果が直接・間接に周りの人に(双方向的に)影響を与え相乗効果が生まれてくるはずです。