現場のスタッフを揃えるときに、ボクがこだわっていることが一つだけあります。
例えて言うなら、最低10人必要なチームに、11人のスタッフを配置する配慮をすること。
経営を合理的に考えるなら、10人を9人にする努力が必要なのかもしれませんが、人は機械や車と違って簡単に交換できるものではないから、余裕をもって備えていたいのです。
10人が10人、サイボーグのような集団なんて、ありえませんから。
先生 その728
昨年の12月、同じ荷主さんの仕事をやっている運送会社の専務から、一つの相談を受けました。
「急遽、ドライバーが辞めることになってしまったので、応援に来てほしい」
こちらの会社の専務は、ボクより若干年下ですが、話をしていると学者のようなプライドの高さを感じて、どちらかというと苦手なタイプでした。
ボクは彼に「机上の理論だけで、現場は動かないよ」という思いがあったし、彼はボクに対して「従業員満足を上げたって、売上に結びつかなきゃ意味がないだろ」という思いを持っていたでしょう。
そんな彼が、プライドを捨ててSOSを送ってくるのは、よっぽどのこと。
あいにく、そのころは僕らの会社でも、物理的に応援を出せる余裕がなく、別の会社からトラックとドライバーさんを手配する形で、まかなうことができました。
1月になってからは、僕らの会社からも、彼の会社の配送センターに応援が出せるようになりました。
何名かのドライバーさんが実際に行って、体験して気づいたことをボクにシェアしてくれます。
・現場リーダーの存在が不明確
・以前からギリギリの人数で作業をしていたようで、経験者が抜けた分だけ、効率が悪くなっている
・新人を採用したけど、誰が教えるかが明確になっていない
勝手な憶測ですが、急遽ドライバーさんが揃って辞めた原因が、なんとなく見えてきました。
彼らが気づいた3つの問題点は、すべてボクが過去に失敗したことのある体験。
この問題の解決が遅れたために、貴重な人材を失ったこともあります。
ただ失敗を繰り返した結果、問題が起きた時の解決のスピードが速くなり、問題が起きる前の危機管理を施せるようになっていきました。
犠牲になった方には申し訳ないけれど、失敗からの気づきで成長したようなもんです!!
今彼は、新人教育と配送センターの立て直しのために、現地に駐在しています。
危機感を感じていることが、電話を通して伝わってきていますが、残念ながらまだ責任転嫁している様子を感じてしまいます。
でも、この困難を乗り越えたら、きっと誰からも尊敬される、立派なリーダーになっているでしょうね。
ボクも、負けられません!! もっと善い会社にしていきますよ!!