ぼくらの会社も、5年前、10年前の得意先や仕入れ先と、今のそれとは大分変わってきていますし、社員名簿に載っている名前も大分変っています。
そんな中で、10月からまた一つの変化を受け入れることになりました。
運輸業界では、今や当たり前になっているデジタルタコグラフの導入です。
先生 その653
デジタルタコグラフというのは、一言で言えば「運行記録計」
自動車に取り付けた機械で、走行距離や瞬間速度を測定し、専用ソフトを使って解析を行います。
デジタルで管理するので、データが細かく見えますから、エコドライブの推進に繋がるし、運転が丁寧になって事故防止にも繋がります。
今までぼくらの会社では、燃費効率もそれほど悪くなく、事故も少なかったので、導入のコストメリットを見いだせなかったのですが、「そのままでいい」という慢心は危険。
「もっと良くなりたい
」と思うなら、自ら変化を起こさなければ、衰退するだけです。
ドライバーたちは導入に消極的だったようですが、「最初のトライアル期間は、分析評価の善し悪しの基準を見極めるだけ」と宣言し、「怒らないから(笑)」と安心させながら、受け入れてもらいました。
ところが、人間の心理とは恐ろしいもので、高得点が出ないと、ノンフローな状態になってしまいます。
「オレはちゃんと運転してるのに、何で点数が悪いんだよ
」
まだ一週間程度の結果でも、自分の評価に一喜一憂させてしまっています。
ぼくらもドライバーたちも、このトライアル期間は試行錯誤の時ですが、自分の想像よりも評価が低くて悔しがる気持ちは、分からなくもありません。
そんな中で、あるベテランドライバーが、一つ気づきをシェアしてくれました。
「自分の運転の評価が、後輩より悪い点数だったんで、最初は凹みました。
でも逆に、後輩たちに『どうしたらいい得点が出せるのか?』を教えてもらって、今までの自分のクセに気づいたんですよ」
この話は、ものすごく嬉しかったです。
一つは彼が、悪い結果を引きずらずに、「どうしたら善くなるだろう」という思考で行動できたこと
もうひとつは、先輩という立場のプライドを捨てて、後輩に素直に学んでくれたこと
なかなか真似できるようで、真似できることではありません。
もちろん、基準値の設定の問題もあるし、トラックの年式の問題もあるでしょう。
ある運転手は「メーターにばかり意識がいっちゃって、かえって安全運転にならないですよ(笑)」という声もあがってきて、ぼくが想定していなかった問題も出てきています。
それでも、環境のせいにすることなく、努力してくれるドライバーさんがいてくれることに感謝。
結果がお客様に愛され、収益に繋がるよう、自分の役割を果たして行きます。
