ボクが生まれた頃のアメリカは、ベトナム戦争後の退廃的な時期であり、黒人への人種差別が色濃く残っていた時代でした。

社会の教科書では、南アフリカのアパルトヘイト政策が、現在進行形で記述されていました。

黒人や原住民の人たちに対する人種差別は、決して遠い昔の話ではありません。


先生 その729


昨日、Facebookで紹介され、治療家甲子園理事長のたじりちゃんこと、田尻賢 さんのメルマガでも紹介された記事が、あまりにも秀逸だったので、シェアさせてください。

(決して手抜きじゃないっすよあせる)


実際にあった話


50代とおぼしき妙齢の白人女性が機内で席につくと、彼女は自分の隣が黒人男性であるという事に気がついた

周囲にもわかる程に激怒した彼女はアテンダントを呼んだ

アテンダントが「どうなさいましたか?」と訊くと

「分からないの?」とその白人女性は言った


「隣が黒人なのよ。彼の隣になんか座ってられないわ。席を替えて頂戴」

「お客様。落ち着いていただけますか」とアテンダント
「当便はあいにく満席でございますが、今一度、空席があるかどうか、私調べて参ります」

そう言って去ったアテンダントは、数分後に戻って来てこう言った
「お客様、先ほど申し上げましたように、こちらのエコノミークラスは満席でございました。
 ただ、機長に確認したところ、ファーストクラスには空席があるとのことでございます」

そして、女性客が何か言おうとする前に、アテンダントは次のように続けた

「お察しとは存じますが、当社ではエコノミークラスからファーストクラスに席を替えると
いう事は通常行っておりません。
 しかしながら、或るお客様が、不愉快なお客様の隣に座って道中を過ごさざるをえない、という
事は、当社にとって恥ずべき事となると判断いたしますので、当然事情は変わって参ります」

そして黒人男性に向かってアテンダントはこう言った
「ということで、お客様、もしおさしつかえなければ、お手荷物をまとめていただけませんでしょうか?
 ファーストクラスのお席へご案内します」

近くの乗客が、歓声をあげるのを、その白人女性は呆然と眺めるだけであった。
スタンディングオベーションを送る者もいた。


このコラムを最初に読んだとき、胸がスッとする思いをしました。

「不愉快なお客様」という言葉は表裏一体で、黒人男性が感じた不愉快さに寄り添ったアテンダントさんの機転は素晴らしいことだと思います。


でも、白人女性は、このあとどうなったんだろう?

恐らく彼女は、自分が言ったことで、相手や周りの人を不愉快な気分にさせたことに気付いていないだろうし、反省するチャンスもなかったんじゃないでしょうか?

素晴らしいコラムですが、この女性のことを考えたときに、ボクは笑って「ざまぁみろ!!」と言えない気がしてきたのです。


今でこそ、韓流ブームの世の中ですが、昔の日本は韓国や北朝鮮出身の人たちを蔑む風潮があったし、東南アジア系の人を卑下しているようなことを言って笑う人もいます。

そして、そんな人たちを蔑む気持ちを持ちつつ、「やめろよ」とさえぎる正義感を出せないボクもまた、差別している人間なのかもしれません。


日本人に生まれたことへの感謝とともに、他民族の人たちから見て恥ずかしくない人間でありたい。

人種差別への憤りだけでなく、自分の中にある人種差別の可能性を打ち消したいと、心から思えるきっかけをいただきました。