東大のI先生に診察して貰いました。

「血液検査上も特に大きな異常はなく、レントゲンでも詰まっているところはないので、ご自宅に帰られてもいいのですが、ご本人もしんどそうですし、症状が治まるまで少し入院しましょうか」

特に大きな問題は起きていない事に安心しました。

パパは入院したくないだろけど、「でも家にいても何にも出来ないし、〇子が疲れちゃうしね」と相変わらず優しい気配りをしてくれるパパでした。

「何も出来なくてもいいんだよ。でも病院の方が安心かな。私もパパが具合悪くなるとあたふたしちゃって・・・ごめんね」そう答えました。

I先生から、結局原因は癌性腹膜炎からくるもので、何処の病院でも対処法は一緒だから、こういった場合にすぐ入院出来る病院を地元で探しておいた方がいいんじゃないですかね?と言われちょっとショック。

いつものように穏やかな口調だったけど、先生も臨床治療を受けている大人数の患者さんを診ているんだもんなーお忙しいよな。。。。

わざわざ遠方から来るのも大変だろうから、と言う先生の配慮かもしれませんが・・・・。

でも、パパはI先生がいいんだよね。

東大がいいんじゃなくて、I先生に可能な限り診て貰いたいんだよね。

訪問看護師さんにこの事を相談すると、やはり地元の病院と言うと、以前パパが通院したり入院していたY病院しかないらしい。

パパは本当にそこの病院が嫌で、「ここにいたら殺される!!!」と言って転院したくらい。

でもそこ以外はないと言う。

訪問看護師さんから

「そこまで信頼出来る先生に出逢えたって言うのもそうそうないから、ここは先生がいいんです、とか上手く言って、これからもI先生に診て貰ったらどうかしら?ご本人もそれが一番の望みなんだから。奥さんからも先生に事情を話して頼んでみたらどうかな?」

とアドバイスが。

そっか、そうやってもう緩和ケアのみ、ってなるまでなんとかお願いしてみればいいのか!!

そう思えたらスッキリしました。

今回も東大は満床で関連病院のH病院に入院。

病院に着く頃、寒気がすると言い出し、熱を測ると案の定38度。

一つ落ち着けば、また何かが起こり辛いよね、パパ。

パパが希望しているPTEGという管の事をI先生に話してみたら、

「でも腸液は今の管で排出されているので、また新たに管を・・・というのもあまり意味がないのかなと。吐いても出てくるものってそんなないですよね?」

「はい、でも嘔気が酷くて辛いんです」とパパ。

H病院の主治医にもう一度この事をお願いしてみると、

「明日CTを撮るので、その状態をみて何が出来るか考えてみましょう」というお返事でした。

どうかパパの吐き気が治まる処置が見つかりますように。