さて、イギリス人は家に名前を付けるのを好むという話は前回したが、イギリスの住所に関して面白いと思ったことがもう一つある。

 

それは、散歩中に道のわきに建っている家を眺めていた時、家番号が「4,6,8」のように2つ飛ばしの偶数しかなかったのだ。日本ならば4という家番号の隣は5となりそうなものなのに、なぜ奇数がないのか旦那に尋ねてみた。すると「あぁ、奇数はあっちだよ」と道の反対側を指さして言った。

 

どうやらイギリスでは道を挟んで左右で偶数と奇数の家番号がふられているそうだ。その方が家を探しやすいらしいのだが、どうだろうか。結構大きな道もその道を挟んで偶数奇数と分かれているので、奇数の家に行きたいのに偶数側にいた場合は、大回りして偶数側に車線変更しなければならないような気がして、それはそれで不便そうである。

 

三字路など新しい道が続いている場合はどうなるのかというと、道の名前が新しくなっている場合は、また1か2から始まるそうだ。

 

ちなみに我が家はcloseというどん詰まりエリアに家があるのだが、エリアの真ん中にどーんと共有駐車場があって、それを囲むようにそれぞれの家が建っている。そのため、道の左右に家が建っているわけではないので、向かって右から「1,2,3…」と家番号の数が増えている。29という奇数の家番号の我が家の隣は28で偶数。反対のお隣さんは30でこれまた偶数。なので、今まで道の左右で家番号が分かれていることなど気がつきもしなかった。

 

面白いイギリス家番号事情。