友人のカン・ハシモトさんが英訳
とその解説を担当した『英語でド
ラえもん』(小学館)の第1巻、
絶賛発売中!
(なお、英訳はもう一人、Kristy
Kadaさんも担当。)
いやぁ~、この本、勉強になりま
す!
ドラえもんのような、穏やかな漫
画では、日常的に使える表現がた
くさん詰まっているわけです。
それを英語では何というか。
これ、簡単そうで、そうでもない
んです
日本人は、字面をそのまま英訳し
ようとします。
でもそれじゃ、外国在住のネイテ
ィブに通用する英語になりません。
結局、会話のようなものの翻訳は、
文脈、文化的背景、習慣の違いな
ども含めて表現しないといけない、
ということがよくわかります。
例えば、のび太が家に戻ってくる
と、ドラえもんが「おかえり」と
言うシーンがあります。
これ、英語では
Welcome back!
となっているのです。
解説を読むと、この表現は単なる
「おかえり」ではなく、特別な意
味を持つことがわかります。
実は、のび太がひどい目にあって
帰ってきたからこそ、この表現を
使っているんです。
そんな特別な「おかえり」だから
こそWelcome back!なんだそう。
こういうのは、日本で英語を身に
つけたボクたちにはなかなかピン
と来ないこと。
アメリカで生まれ育ち、日本に長
く住み、日本語も達者なカンさん
だからできること。
他にもたくさん、日本の英語教育
では習えない微妙なニュアンスと
かが、わかりやすく示されている
んです。
例えば、
I'm sorry.とI am sorry.
の違いとか(え、そこに違いあるの
って思うでしょ? でもあるんで
す!丁寧さの違いは謝りの度合い
の違いになるんです。)
この本、翻訳についてもさまざま
な工夫がされているのが、わかる
ようになっているんです
こういうことを知ってしまうと、
日本の英語教育でやっている、
日英の単語を置き換え、語順を入
れ替えるだけの訳なんて、
世界じゃ通用しないぞ、と感じさ
せられてしまいます。
日本の英語教育はいつまでも、
そんな字面だけの翻訳で満足して
ちゃいけない、
そこから抜け出ないといけない、
と伝わってくる本です。
ドラえもんだから子ども向け、
なんて甘く見ちゃいけません
英語上級者や、英語の先生にも読
んでもらいたい本なのです
お知らせ
ストアカオンライン講座、
3月末ごろから再開します!
イギリス英語で音読しよう!
ワーズワースの「水仙」
3月31日(日)10:30-11:40
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リズム・イントネーション編
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