「…──何ニヤついてんだ?」
すると、それに気づいた支倉睦月が私の顔を覗き込んでそう言った
慌てて私は口元に手を当てる
……気づかなかった!私知らない内に笑ってたんだ…
「ご、ごめんなさい!わざとじゃなくて、ただちょっと……」
そこまで言いかけると、少し戸惑って口ごもってしまった
…何だか微笑ましかったのでと、言って良いのだろうか?
……言ったら怒られてしまうかもしれない…特に睦月に
「“ちょっと”なんだよ?」
支倉睦月はジッと漆黒の瞳で私を見つめる
私は、彼の瞳に飲まれそうになった
あまりにもジッと見つめられるから…
しばしの沈黙を破ったのは二人の間に同じく座っていた、支倉爽だった
「ゴホンッ…お取り込み中悪いけど、そろそろ本題に入らない?」
「えっ?ああ、はい!そうですね、聞きましょう聞きましょう!!」
あっぶなぁー…、ナイスだよ爽君!
支倉睦月は何だか気が乗らなそうだったが、なんとか本題に入る事になった
「…実は、俺らは人間じゃないんだ」
「……えっ?今、なんて??」
私はいきなりのカミングアウトに驚き、頭が真っ白になった
「……つっても、人間の血も入ってるからハーフみたいなモンだけどな」
支倉睦月はそれに付け足して言った
私はますます訳が分からなくなってきて、今にもおかしくなりそうな程に近かった
「俺ら、人間と吸血鬼の間に産まれたんだよ。日差しとかニンニクは吸血鬼の血が混ざってるのもあって少し苦手ではあるけど、そこまで極端ではないし、十字架も見るだけなら出来る。ただ……清められてる十字架には触れられないかな」
支倉爽は「後は人間と同じかな」と最後に笑顔で話してくれた
私は今動揺している
彼らは自分達を人間じゃないといいだし、あげくは吸血鬼と人間の間に産まれたのだといいだし、私はどう受け止めたらいいか分からなくなってきた