布団を首まで持ってきて、ズズーと炬燵に潜っている。 テーブルの上には、コーヒーと新聞。 横には テレビのチャンネル。 「あーもう動けん」 至福の時。 そして、いつのまにか 必ず寝ている。

 私の特技に 炬燵の中にすっぽり入る というのがある。 まだ夫が元気でいた頃。 外から帰るといつも 私を捜して必ず名前を呼ぶのだ。 もう。 私はいたずら心で。呼ぶ声を聴くと サット 電気、テレビを消して 素早く炬燵の中に 足を折り曲げて潜り、息をひそめる。 シーンとなる。

 

 夫の足音。部屋を開ける音。覗く。・・「また おらんわ」と、がっかり口調で夫は部屋を出ていく。  そのあと、私は炬燵中で、ひとりでクスクス笑っていた。

 

 ある時は、これは遊び心でだけど。「炬燵」というお題で、ひとり句会ごっこをしていた。 すぐに思いだせるのは 「炬燵なか ワン様までも くつろいで」と。 ペットさんも大好きな場所だった。

 

 車で一時間のところに嫁いだ娘が 「いつもお父さんは来たらすぐ、畑が忙しいと言って帰る」と、怒っていたけど。 夫は「ゆっくりしていってと言うけどなぁ。炬燵もないし、ソファーとテーブルじゃなぁ」と。 孫さんの顔をみると

すぐに帰ってきていた。

 

 その気持ちわかるなぁ。 なんか、炬燵って落ち着くよね。・・やっぱり、冬は コタツデス。

               平成26年1月 記