最後にお餞別を渡したのはいつだろう。 誰に 渡したのかも 思い出せないぐらい昔だ。 「お餞別」と印刷された10枚入りの封筒が古びている。

 

 高齢者、一人暮らし、障害者、歩き不自由、の私の買い物は。 生協さんの宅配頼りだ。 

 毎週 同じ曜日、同じ時間ごろに 「ピンポーン 生協です」と、配達さんの声がする。 「は~い。玄関あいてます」「すみません。2階まで お願いします」

 

 重い商品もなんのその スタスタ サッサ と。 あっという間に 2階まで運んでくれる。 助かります。 有難う。

 

 その配達さんが おうちの都合で 生協をやめます。と きいたのは 二か月前。 残念だけど 仕方ない。

 

  配達員さんの 最後の配達の日。 「ながい間 お世話になりました。 おかげ様で 買い物に困ることが ありませんでした。 有難うございました」と 言葉を添えて 気持ちばかりの お餞別を お渡ししました。

  ・・どうぞ これからもお元気で・・