「収録がなくてもでしょ」っていう指摘は、胸にしまっておいて下さい。
一際飲みたくなるのだ。
収録が終わってからどこにも寄らずに真っ直ぐ帰るってのは、僕にとって、まるで終業時にタイムカードを打刻しないで帰るような感覚か。
または、映画でエンドロールの後にあるちょっとしたおまけシーンを見逃しちゃう感覚か。
いや、ざるそばを食べた後に蕎麦湯を飲まない感覚だ。
いやいや、正面から好きな女の子がやって来た時に、一切視線を向けずにすれ違う感覚さ。
…なんか例えが訳分からなくなってきたので、この辺でやめておこう。
仕事を終えた充実感を体に満たしたまま、新たに生まれた反省点や次への課題を頭に巡らせながらクピッと1杯やりたい。
社長や先輩やマネージャーさんに誘われたら尚更だ。
どんな貴重な意見が聞けるか分からない。
終電間近だってお構いなし。
どうぞ僕を待たずに出発しちゃって下さいなってなもんだけど、電車関係なくどうしても行けない時はホント無念。
飲む兄ィ(のむにい)の名が廃るってもんだ。
最近は呼ばれなくなってしまったが、あまりにもビールを飲んでるイメージが強かったのか、そんな呼び名がいつしか付いていた。
この「飲む兄ィ」の「飲(の)」は「野坂」の「野」にもかかってるんだな、きっと。
せっかく飲みに誘われたのに行けなかったこの日、飲む兄ィは泣く泣く「au revoir(オルヴォアール)」と言って帰りましたとさ。
【解説】
実はフランスにノムニーって地名があるみたいなのです。だから「お先に失礼します」をフランス語で表現してみました。



