僕が「あぶない刑事」と出会ったのは、小田原の中学時代。
一気に柴田恭兵のファンになり、髪型を真似たり、似たようなサングラスをかけたりしていたのが懐かしい。
今でも実家の僕の部屋の天井には柴田恭兵ポスターが貼ってあり、だいぶ色あせている。
「あぶ刑事」テレビシリーズは全話制覇し、映画も必ず劇場に足を運び、サントラも全部買ったそんなシリーズがとうとう幕を閉じる。
これは公開初日に行かねばなるまい、ということで初日の初回を観てきた。
それもたまたま小田原にいたので小田原の劇場で。
内容は、とてつもないファンムービー。
でもこれでいいのだ。
実は、「もっともあぶない刑事」のラストで爆弾の爆発によっても死なずに「死ぬかと思った」でしめてから(このラストの悲壮感と、生きてたよっていう裏切りは嫌いじゃない)の劇場版は正直そんなに好きじゃなかった。
なんか”不死身な2人”みたいなキャラになってしまい、2匹目3匹目とドジョウを追いかけてセルフパロディしてるようで。
今回の「さらば あぶない刑事」は一味違った。
初期の頃のキャッチコピーで「足元にステップ、唇にジョーク、犯罪者に手錠を」みたいなのがあったはずだけど、その頃の雰囲気に戻った感じが。
若手刑事を登場させたり、ミサイルが港署を通過したり、そんな新風を入れようとか突飛な設定はいらないのだ。
「大馬鹿者!」って怒鳴られながらも、皆の協力を得て突き進み、ステップ踏みながらバンバン発砲して、バイク手放しでショットガンを撃って横浜を守る。
このベースさえ守って、カッコよくやってくれればそれでいい。
今回はそれに加えて、ゴールドのレパードも登場するし、ファンが喜ぶ懐かしネタがチラホラ。
曖昧だったりご都合主義的展開なんて関係ないねッ。
「僕はリアルタイムでタカとユージの刑事人生を見届けた」、そんな気持ちになり、ちょっと涙ぐんでしまうほどの集大成映画だった。
余談だが、僕が役者を志すきっかけも「あぶ刑事」の柴田恭兵という存在なのです。
いろんな意味で「あぶない刑事」よ、本当にありがとう。
数年後に「あっけなく帰ってきたあぶない刑事」をやっても僕は喜んで観ます。