師匠から、ベンディングをやると音程の操作方法がわかってくると言われて、宿題を出された。二ヶ月前。
トランペットは音程が不安定で、それを活かした練習方法になっている。
まずは正しい音程でロングトーン。それを途中で半音下げる。さらに最初の音から五度下げる。
次に五度下げた音を出発点にしてロングトーン。途中で半音下げる。その後、元々の音に戻る。つまり五度上げる。
これを、さまざま音程を出発点にして繰り返す。
平均して週に四日、2時間ずつやった。この二ヶ月間。
本当にこれでリップスラーが会得できるのか、まだわからないが感覚は明らかに変わってきている。
オクタンをけっこう使うので、マウスピースと唇がずれてしまう。ずれるのは嫌だから、ずれないように工夫する。結局、唇の粘膜部分は全部リムの中に入れてしまうことになる。
アパチュアは小さくせざるを得ない。ていうか、アパチュアというのは何だろう、結局、上唇の中央部分、幅1mmくらいのところが振動して音が出るということなのではないかという感覚になってきた。
というのは、下唇は、あまり音源という意味では意識できなくなるのだ。オクタンの動きに連動して、下唇は、けっこうリム相手に押したり引いたりしなければいけない。音源としては、動きがある分だけ信頼できない。
となると、安定的に音を出し続けるためには、上唇の中央の小さな小さな部分に集中せざるを得なくなる。
っていうような感覚を持ち始めたら、音階練習は少なくとも楽になってきた。
リップスラーがうまくなっているかどうかは、わからない。わからないというのは、うまくできるときは以前よりはるかに綺麗にできるのだが、いつもできるとは限らないという状態は続いているからだ。
安定させたいなあ。