ペンス副大統領は、1月6日に彼の職務を遂行した

副大統領は、「エリプス」で依然として発言中のトランプ大統領に対する敬意を示すために彼の声明を発表することを待ち、最終的に両院の合同会議が招集される午後1時00分の数秒前に声明を発表した。

トランプ大統領の演説は、遅れて始まり、長く続いた。彼は、両院合同会議が午後1時00分に始まった後のおよそ午後1時10分まで演説を止めなかった。ペンス副大統領が両院会議の開催の小槌を叩く10分前、彼は、彼のスタッフと共に数日間検討してきた同僚議員宛ての書簡である「親愛なる議員の皆さん」という書簡を公表した。副大統領の彼の役割と権限の理解には決していかなるあいまいさもなかったが、ペンス副大統領は、それを誰もが理解できるように明確にしたかった。「これはこれまで私の発言の中で最も重要なものになるだろう」と、ペンス副大統領は述べた。

「本日、連邦議会が選挙人団票を集計するために合同会議を招集するとき、この議長を務めるのは私の義務となる。そして、私は、そうするために全力を尽くす。」と、ペンス副大統領は書いた。ペンス副大統領は、彼の議長としての役割は、ほとんど儀式的なものであると説明した。そして、彼の合衆国憲法を支持し、擁護するという誓約に反して彼が一方的に行動することができるという主張をはねつけた。:

「私は、合衆国憲法を愛し、その起草者たちを尊敬する歴史の研究者として、我が国の憲法起草者たちが連邦議会の合同会議中にどの選挙人票が集計されるか決定する一方的な権限を副大統領に付与することを意図したということを信じていない。そして、アメリカの歴史上のいかなる副大統領もこれまでそのような権限を主張したことはない。それどころか、合同会議の議長を務めるこれまでの副大統領たちは、一様に「選挙人集計法」に従い、集計が彼らの政党あるいは候補者自身の敗北という結果であった場合においてさえも秩序ある方法で議事を進めてきた。」

ペンス副大統領、合衆国憲法を遵守し、大統領選挙の認証を定めている法律に従う

ペンス副大統領が上下両院の合同会議を開始する小槌を叩いたとき、彼は、多くの彼の共和党員の同僚議員が虚偽の不正の主張に基づき選挙結果に異議を申し立てることを計画していることを知っていた。副大統領は、これらの異議申し立てが「選挙人集計法」に定められている手続きに従ったものとなることを確保する措置を講じた。

4年に一度毎回1月6日に、副大統領たちは、基本的に変更が加えられていない台本を読んだ。副大統領の権限についてのイーストマンの理論とトランプ選挙対策本部の「代替(偽の)」選挙人の招集と名簿の提出スキームは、ペンス副大統領と彼の補佐官たちが台本を変え、合同会議での予想外のいかなる行動にも対応することができるよう確実に準備する動機づけとなった。

ペンス副大統領は、合同会議について議論するために1月3日に上院の議事手続きの専門家である「上院パーラメンタリアン(Senate Parliamentarian)」と会い、彼女のオフィスとの協議を経て合同会議での台本を変更した。ペンス副大統領とパーラメンタリアンは、副大統領の役割が儀礼的なものであることに同意した。

副大統領は、トランプ選挙対策本部が組織した偽の選挙人の名簿は州によって認証されてはおらず、そのために有効ではなかったということを知っていた。ペンス副大統領は、合同会議中に副大統領が行うことと行わないことについてアメリカ国民に対してより透明化するために合同会議に関する台本を改定した。


台本に対する最も注目に値する重要な変更のひとつは、偽選挙人のスキームを阻止することに向けたものであった。ペンス副大統領は、彼のスタッフの調査と分析によって、州当局による選挙人票の認証がない場合、「代替」選挙人名簿と称されるものは、「結果的に重要な意味はなく」、合同会議における大統領選挙に認証においていかなる役割も果たすことはないということを知っていた。上院パーラメンタリアンは、この解釈を支持した。

数十年間にわたり、副大統領たちは、選挙人票の確認に関する単純な同一の台本を読んだ。直近では、ジョセフ・バイデン副大統領が、彼の最近の前任者たちがそうしたよう、この台本を2017年に読み上げた。:

「認証書(訳注:選挙人の)は真正であり、形式においても正式であるとの確認があったことから、投票集計係員(tellers)がいくつかの州の選挙人によって投票された票を集計し、その一覧表を作成することになる。」

2021年1月6日、ペンス副大統領は、変更した台本を読んだ。:

「投票集計係員は、認証書の形式が正式であり、真正であることを確認した後、アラバマから始まる各州に関して選挙人によって投票された票数を発表することになる。その投票は、各州からの唯一認証されたものであり、それには選挙人を任命あるいは確認するために当該州の当局による認証書を備えたその州の選挙結果が添付されたものであると、パーラメンタリアンは私に助言している。」
ペンス副大統領は、同じ文言を集計される50州に使った。

副大統領のこの問題に対する注目は、当然であった。トランプの仲間は、偽選挙人スキームをまさに最後まで推進した。トランプ選挙対策本部は、12月14日の投票直後に適切な当局に彼らの文書を送るように偽選挙人に指示することに苦労した。そして、上院パーラメンタリアンと副大統領のオフィスは、正式と偽の両方の選挙人のメールによる受領を追跡していたが、トランプ選挙対策本部は、合同会議前に2州の文書が受領されていなかったことで明らかに困惑した。

1月4日に、トランプ選挙対策本部は、ウイスコンシン州の共和党員幹部に彼らの偽選挙人に関する文書をワシントンDCに航空便で送るよう依頼した。その直後、マイク・リー下院議員(共和党:ペンシルバニア州選出)とロン・ジョンソン(共和党:ウイスコンシン州選出)のスタッフが、明らかに偽選挙人認証書を手渡そうとペンス副大統領の立法担当ディレクター(Director of Legislative Affairs)に接触を図った。ジョンソン上院議員スタッフからのメッセージは、合同会議の開始時の数分前に送られた。このスタッフは、ジョンソン上院議員がミシガン州とウイスコンシン州からからの偽選挙人認証書を副大統領に手渡したいと望んでいたと述べた。ペンス副大統領の補佐官は、明確に彼を拒絶した。

ペンス副大統領は、選挙人集計法を遵守し、確実に異議申し立ての呼びかけも行った。投票集計係員が各州に関して投票された票を読み上げた後、ペンス副大統領は、「形式が正式であり真正であると思われる選挙人集計係員が点検した州の票の認証書の集計に対する何らかの異議はありますか」と質問をした。

異議は、ほとんどの州から提出されなかった。共和党員は、トランプ大統領が異議を申し立てた州に対して異議を唱えるために起立した。その最初の州はアリゾナであった。概ね午後13時46分ごろ、ポール・ゴサール下院議員(共和党:アリゾナ州選出)が、彼の異議を発表した。「私は、私と私の同僚60名のためにアリゾナ州からの選挙人票の集計に異議を申し立てるために起立します。」と、ゴサールは述べた。

ペンス副大統領は、その後次のように質問した。「異議は書面により上院議員によって署名されていますか?」それは、署名されていた。テッド・クルズ上院議員が、アリゾナの選挙人票に対する根拠のない異議申し立てを支持した。これらの異議申し立ては法律に準じていたことから、ペンス副大統領は、下院と上院に対して、両院で別々に討論し、異議申し立てに関して議決を行うよう、合同会議を一時休会するよう指示した。


合同会議が議事堂攻撃後に再開されたとき、係員が各院の投票の結果を読み上げた。6名だけの上院議員が、アリゾナ州の選挙人団票の集計に対する異議申し立てに対する賛成票を投じた。この異議申し立てはまた、121名の共和党議員がアリゾナ州の合法的な選挙人を拒否するために投票を行ったものの、下院でも否決された。ペンシルバニア州は、下院での異議申し立てがジョシュ・ホーリー上院議員(共和党:ミズーリ州選出)によって署名された後に、両院で討論を行ったアリゾナ以外の唯一の州であった。

(「5.4トランプ大統領、ペンスの生命を危険にさらし、副大統領、彼の家族そしてスタッフは、議事堂を襲撃している暴徒にすんでのところで遭遇する原因となった」に続く)