現体制でのみそっかすのスタイルのひな型を初めて掴んだ気がする2008年11月の鶴舞デイトリップでのライブから数日後。
はるきちがあるギターリフのアイデアを我々に披露した。
そのリフに夢中になった我々は当時聴いていたテレフォンズの衝撃にインスパイアを受けながら、我々にとって初めてのダンスロックナンバーを制作した。
それが『ワルイトモダチ』である。
今作の中では一番付き合いが長いこの曲。1stに入れようか迷った曲ではあったが満を持してこのタイミングで全国流通させていただくことにした。
初めてライブで披露した2009年1月のライブ音源から直近の2012年9月12日のライブ音源まで順を追って聴いていくと、同じ曲を同じメンバーが演奏しているのにもかかわらず明らかにサウンドが変わっている。
なぜならこの3年半に我々は様々な経験をした。卒業、就職、脱退、復活、音源流通、ツアー・・・。枚挙に挙げれば暇がない。
良きにつけ悪しきにつけ人間は変わっていくものである。なぜなら人間にはどうしても変えられない部分があり、環境が変わるたび、その部分を守るために他の部分を変えなければ生きていけないからだ。
私たちのワルイトモダチも私たちとともにさまざまな変化をしてきた。
高校を卒業し、同窓会や友達の集まりなどで年に何回かしか顔を合わせないクラスメイトのことを思い出していただきたい。そして自分自身のことを。もしくは想像でも、中学の友人でも小学校の友人のことでもいい。
あなたは久々に会う彼らに開口一番「変わったね」「変わってないね」を口にし、彼らはあなたに「変わったね」「変わってないね」と開口一番に言うだろう。極端なときにはひとりが「変わったね」と言った隣でもうひとりが「そう?変わらないよ」と口にする。それを聴いてあなたは苦笑いしたり、胸を張ったり、悲嘆に暮れたり、安堵したりする。
会えなくなってからというもの、あなたの環境に大きな変化が現れたのと同様に彼らを取り巻く環境、境遇も劇的に変わった。それでも私たちのワルイトモダチが、ワルイトモダチであるべく歌詞やメロディーを変えられないのと同様にあなたや友人にも変えられない部分があり、私たちは無意識にそれを守るために変わってゆくことを選ばざるを得なかった。
しかしそれは生きていくために必要なことであり、そうやって守られるものがあるから人々は口々に「変わったね」と「変わってないね」をひとりの人間に対して同時に口にするのだ。そしてここまで生き抜いたことを実感する。
これほど愛すべき矛盾を私は他に知らない。
この曲をレコーディングしたのは2012年4月のことだが、最近のライブではまた少しアレンジが変わった。当時のベストを尽くしてレコーディングは行われたが、私たちの現在のベストは当時と異なっている。
私たちは最良のワルイトモダチであるべく、私たちの現在と向き合っている。
ぜひライブでその変化を感じていただければ幸いである。
蛇足になるが、故郷に戻るために脱退していたおよそ5か月の間、私は何回か夢を見た。
夢の中で私はブルマン、マイケル、はるきち、ドランキーとともにこの曲を演奏していた。それはものすごく幸福な気持ちであり、目覚めるたびにバンドへの思いが募った。
はるきちへイエスと返事が出来たのはこの曲のおかげである。
「変わったね」「変わらないね」を繰り返しながら私たちは生きている。あなたにとって最良のワルイトモダチであるべくワルイトモダチは今日も生きている。これからも変わり続けていくだろう。ワルイトモダチであるために。
~続く
みそっかす 2nd mini album「異次元からの来訪者」10月3日全国発売決定!
品番DOR-001 ¥1575(税込み)
収録曲:1.オテントサマ 2.キャデラック 3.黄昏サンセット 4.監獄五重奏 5.ワルイトモダチ 6.都会のシンデレラ
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