#シナリオ 【 Joker 】 -7- | Novel & Scenario (小説と脚本)

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●馬場家・茶の間(時間経過)



有希「(紙袋から水着を出して掲げ)ジャーン、佳代の水着」



浩介「(佳代とゲームをしていて)あ?」



有希「さらにジャーン(もう1枚出して)私の水着」



浩介「買ったの?」



有希「今日ね。見たいっしょふたりが着てんの」



浩介「なに企んでる」



有希「だから今のうち海にさ。夏休み入ったら混んじゃうじゃんどこもそこも」



浩介「泊まりがけ?」



有希「行こうよ車で房総あたり」



浩介「大学生はもう夏休み入ってんじゃん」



有希「それでもまだすいてるって絶対」



浩介「小鉄いるじゃん」



有希「連れてけばいいよ。今はペット可のホテルいっぱいあるし」



浩介「そんな都合よくあっか?」



有希「あるある。ホテルじゃなくてもペンションとか。見つけたらいい? 申し込んでOK?」



浩介「2泊までな」



有希「よっしゃ。佳代パソコン。持ってきて探して」



佳代「うん」







●夜道



佳代が小鉄を連れて散歩。浩介と有希もいる。有希を自宅近くまで送ってきたところ。



有希「じゃあおやすみ」



浩介「ああ、おやすみ」



佳代「おやすみなさい」



有希「(佳代に)早く寝てね。明日また早いから」



佳代「うん」



有希「バイバイ(自宅へ)」



佳代「(手を振り返す)」



浩介「おー」



少し見送って浩介と佳代は戻っていく。



N「叔父さんはエッセイを書いて暮らしてる。最初は小説だったけど今はエッセイ。小説が売れなかったわけじゃないらしいけど。理由を聞いたら」







●馬場家・書斎(朝)



浩介「(ノートパソコンを前に手をとめ)うーん(真剣に考える)ま、飽きちゃったんだな」



N「有希さんは働いてないらしい」







●お台場のレストラン



有希「プーよプー。この前まで派遣で働いてたけど体壊して。弱いの私。療養期間に貯金なくなって、よくなったら働いてまた病気になって、その繰り返し。もういいからしばらく遊んでろって浩ちゃんに言われて。お小遣いもらって暮らしてる」






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