仕事で疲れた僕は、早めに寝ることにした。寝ている間に、夢を見る事も知らずに、僕は静かに布団に潜った。そう想えば、夏海が僕の名を初めて呼んでくれたのは、あの日の一度だけだった。





高校三年生の夏だった。夏も終わりに近づいていた。予備校に通っていたせいか、夏海と毎日逢い、言葉を交わしていた。僕と夏海は同じ大学に行こうとしていた。たまたま進もうとした道が一緒だったのだ。この街から数駅離れた所に、僕らの目指していた学校があった。そして、後に僕らはその大学に合格することとなる。




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