ノベリーの勝手に小説批評

ノベリーの勝手に小説批評

小説大好きノベリーの独断と偏見に満ちた批評を、ご紹介します。

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こんにちは。風邪を引いてしまい、容疑者でも誰でもいいので献身的な看病が欲しかったノベリーです。

今日の作品は、東野圭吾の「容疑者Xの献身」です。
実は私が読んだ多くの小説の中で、一番好きな作品がこれです。
映画でもヒットしたので、ご存知の方は多いのではないでしょうか。

嘆息

ガリレオシリーズのヒロイン的存在である内海薫(ドラマでの柴崎コウ)が登場しません。
彼女のファンにはがっかりかもしれません。

感嘆



主人公がカッコイイです。
実際の設定は容姿の冴えない数学教師です。
しかし、もてない男の鑑です。
その献身ぶりに涙しました。



あっと驚くトリックです。
この作品が推理小説として本格かどうかで論争が起こったようですが、
そんなのくそくらえの見事なトリックです。



ラストが印象的です。
この作品を私が読んだのは、もう6年程前ですが、
今でもラストの数行が頭から離れません。


こんな献身をする方におすすめ

・好きな人への献身
・数学への献身 
・上杉謙信



容疑者Xの献身

¥660
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こんにちは。シュールな怪人ノベリーです。

今日紹介する小説は、シドニィ・シェルダンの「ゲームの達人」です。
一昨年に新訳版が出て、再び脚光を集めたこの作家の代表作です。


嘆息

テレビゲームの話ではありません。
タイトルからすると、プロゲーマーでも出てきそうな感じですが、
出てきません。
原書のタイトルは、"MASTER OF THE GAME"で、「ゲームの支配者」、
つまり人生やビジネスというゲームを自在に操る者という意味です。
その点、お気をつけください。

感嘆



主人公の女性が強いです。
目的のためなら手段を選びません。
男性陣は手の平で転がされます。
女性に操られるのが好きな
Mの方にはおすすめです。




話が壮大です。
ダイヤモンドラッシュに沸いた南アフリカから物語は始まり、
その後の約100年が舞台です。
その間、話の中心は主人公の父、主人公、主人公の息子、孫に
移っていきます。
同じ小説でありながら、それぞれ違った雰囲気を楽しめます。




読みやすいです。
この作家の特徴で難解な語は使わず、
無駄な描写も少ないです。
おかけで気が付くと、
数時間読みふけっていた
ということになるかもしれません。


こんな人におすすめ

・ライフの達人
・クールな暇人 
・どエムの変人
  


ゲームの達人(上)

¥1,050
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こんにちは。悪人になりたくてもなれないノベリーです。
今回は、貴志裕介の「悪の教典」を取り上げます。

この作家の作品を紹介するのは二回目ですね。
私は今のところ、この作家の全ての作品を読んでいますが、
この作品も秀作です。


嘆息

あまりの悪事に閉口するやもしれません。
今回は究極の悪人が登場します。
そこまでやるかのオンパレードです。
悪人が嫌いな方にはおすすめできません。

感嘆



悪人にしびれます。
前述のように、とてつもない悪人が登場します。
性格を疑われそうですが、
この悪人の起こす常軌を逸した行動が爽快です。



高校生たちがリアルです。
高校が舞台なので、当然、多くの高校生が登場します。
彼らの会話がとてもリアルです。
まあ、ただ、おじさんにはそう感じただけで、
実際の十代には、リアルでもないのかもしれませんが。





ストーリー展開が巧みです。
徐々に謎が解けていくように進んでいきます。
さらに終盤、一気に急展開し、
とんでもないことを悪人がやらかします。
まさに緩急自在です。

こんな方におすすめ

・悪人が好きな方
・悪人にあこがれている方 
・悪人になりたくてもなれない善良な一般市民の方 
  


悪の教典 上 (単行本・ムック) / 貴志祐介/著

¥1,800
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こんにちは。先日街を歩いていたら、いきなり「ナイフを持ってないか調べさせてもらっていいですか」と職質されたノベリーです。

今日紹介する小説は、横山秀夫の「震度0」です。
秀作揃いの作者の作品の中で、あまり評価を受けていない部類の小説です。


嘆息

阪神大震災を扱っています。
ここが評価が分かれる点のようです。
多くの方が犠牲になった震災をネタにするなど不謹慎である、
というのが大半の批判の理由です。
このことを留意したうえで読む必要があります。

感嘆



警察の内部の力関係や内部事情がこの一冊で分かります。
ドロドロしたキャリアとノンキャリアの関係が面白いです。
ピリピリした雰囲気が伝わってきます。
メラメラと野心を燃やすキャリアの警務部長が
バタバタと周りを振り回します。




キャラクターが個性的です。
それぞれがそれぞれの思惑で動く警察内部で、
それぞれがそれぞれに事情を抱えています。
それぞれは皆キャラが濃く、
それぞれに応援したくなります。






展開が速いです。
次々と問題が起こり、
次々と話は進みます。
次々に変わる展開に
次々と息をのみます。

こんな方におすすめ

・警察が好きな方 
・内部闘争が好きな方 
・警察に職質されるのが好きな方 
  


震度0

¥840
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こんにちは。今日も真面目なノベリーです。

今日紹介する小説は、重松清の「きみの友達」です。

自称冷血漢の私が涙してしまった数少ない小説の一つです。
かなりシリアスな小説なので、いつも通り真面目に批評させていただきます。


嘆息

最後の章は不要でした。
その一歩手前で終わっていれば、
余韻を残したままの完璧な終わり方でした。


感嘆



感動します。
事故で足が不自由になってしまった少女と病弱な少女の友情がメインです。
決して奇抜な設定ではありません。
しかし高い文章力で知られたこの作家にかかれば、
涙が止まらない作品に仕上がります。



さまざま人物の視点から描かれています。
この作品に厳密な意味での主人公はいません。
各章で別々の人物が話の中心となります。
ある章では嫌な奴に描かれている人物も、
他の章では違う描かれ方をしています。
視点が変われば、印象も変わることがよく勉強になります。





十代の生徒が直面する諸問題をリアルに描いています。
あまりの現実味に読むのがつらくなる箇所もありますが、
彼らのことを理解する大きな助けになってくれるでしょう。

こんな方におすすめ

・感動を求めている方 
・物の視野を広げたい方 
・若い世代と接する機会が多い方
  


きみの友だち (新潮文庫)/重松 清

¥662
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こんにちは。謎解きよりもメシドキが好きなノベリーです。
東川篤哉の「謎解きはディナーのあとで」が本日の作品です。

ノベリーが壁に投げつけたくなった本も、たまには紹介したいと思います。

嘆息

ほとんどの会話がすべっています。
悪い意味で会話にリアリティがないのです。
寒くなります。
まあ、私に言われたくはないでしょうけど

感嘆



事件のトリックはなかなか凝っています。
以上。




国立市が舞台なので、国立ファンにはたまりません。
以上。



特になし。
以上。

こんな方におすすめ

・「そんなにつまらないなら、逆に読んでやろうじゃないか」という反骨精神の塊の方 
・「いくらなんでもそんなひどい訳ないだろ」という疑心暗鬼の塊の方
・「ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様」という小春日和の陽だまりの中 
  


謎解きはディナーのあとで

¥1,575
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ハロー。ロムニーです。
今日ロムニーが紹介する小説は、ダン・ブラウンの「デセプション・ポイント」です。

ダン・ブラウンと言えば、「ダヴィンチ・コード」や「天使と悪魔」が
映画でも大ヒットしたロバート・ラングドン・シリーズが有名です。
しかしへそ曲がりな私は、あえてラングドン・シリーズではない
単発の作品を取り上げます。

嘆息

途中で首謀者が分かってしまうかもしれません。
この作家の複線の緻密さは見事なのですが、
ミステリーとしての難易度は低い傾向にあります。
普段、推理が当たったためしのない私でも、
途中で首謀者が分かってしまうほどでした。



感嘆



序盤からハイテンポで進みます。
以前紹介したジェフリー・ディヴァーの作品が、
「ジェットコースター」式なら、
ダン・ブラウンの作品は、「ロケット」式です。
序盤から飽きさせません。




スケールが大きいです。
メインキャラクターはアメリカ諜報機関のスタッフであり、
彼女の父親は次期大統領候補です。
さらにNASAの世紀の大発見もありと、
我々の日常にはない世界がそこにはあります。



異色の親子関係を楽しめます。
前述のように主人公の女性は現職大統領のスタッフであり、
その父は現職の対抗馬です。
しかもこの二人、仲がよくありません。
親子愛を描いた作品が多いですが、
それに飽きた方には斬新です。



こんな方におすすめ

・序盤から楽しみたい方 
・ありきたりな日常にはない世界を味わいたい方 
・オバマやロムニーとアメリカ大統領選を戦いたい方 
  


デセプション・ポイント(上)

¥700
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こんにちは。待ち合わせる相手がいないノベリーです。
乙一の「暗いところで待ち合わせ 」を本日はご紹介します。
私が今まで読んだ本の中でも、かなり上位の作品です。

この小説では若い二人の男女が主人公です。
若い男女が暗いところで何をするかといったら、
答えは一つしかありません。
奇妙な共同生活です。

嘆息

この小説にヒーロー、ヒロインは登場しません。
主人公二人は美人でも美男でもありません。
女性は視力を失って以来、周りとの関係を閉ざしています。
男性も人間関係が苦手で、職場では冷たくあしらわれています。
小説にヒロイズムを期待する方には物足りないかもしれません。


感嘆



主人公の男女二人の関係がとてもピュアです。
一人寂しく暮らす女性と殺人犯の嫌疑をかけられた男性。
互いに気付かれないように振舞いながらも、
互いを気遣うようになるそのピュアさに、じんときます。



心憎いまで秀逸なプロットです。
何気ない出来事にも意味があります。
終盤でそれらのピースが一気に繋がる展開が爽快です。



短いです。
原稿用紙345枚ほどです。
このくらいの量が一番読みやすいです。
無意味なエピソードの多い他の作家にも見習ってもらいたいです。


こんな方におすすめ

・美男美女の非現実的な恋愛にうんざりしている方 
・美男美女が活躍するストーリーに辟易している方
・官能小説だと勘違いしたそこのあなた 
  


暗いところで待ち合わせ 幻冬舎文庫 / 乙一 オツイチ 【文庫】

¥520
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こんにちは。ひま過ぎて殺されたいノベリーです。

今日紹介する小説は、赤川次郎の「ひまつぶしの殺人 」です。

私が小説好きになったのは、実はこの小説がきっかけです。
私がピカピカのティーンエージャーだった頃の話です。
懐かしいですね……。

嘆息

やっつけ仕事な作品だと感じる部分が多少あります。
どこかで読んだ話なのですが、
この作家は結末だけを決めて、
あとは何も決めずに書き始めるらしいです。
よくできた作品ではあります。
しかしプロットの緻密さは期待できません。


感嘆



設定がユニークです。
五人家族を中心に物語は進みますが、
それぞれ特殊な職業に就いています。
泥棒や詐欺師もいれば、殺し屋もいて、刑事もいます。
弁護士の二男以外はお互いの本当の職業を知りません。
ワイルドだろ~?



読みやすいです。
展開も速いです。
ひまつぶしには最適だぜ~。



とりあえず美人が登場します。
とりあえずお色気シーンがあります。
とりあえず他にも美人が登場します。
小説ではよくあることですが、
十代の私には刺激的でした。


こんな方におすすめ

・ひまつぶしの小説を探している方 
・ひまつぶしの刺激を探している方 
・ごくつぶしで時間がありすぎる方 
  


ひまつぶしの殺人 (角川文庫 (5639))/赤川 次郎

¥567
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こんにちは。愛するよりも愛されたいノベリーです。
今日ご紹介する小説は、ジェフリー・ディーヴァーの「青い虚空」です。

海外の小説を紹介するのは初めてですね。
私は海外小説も大好きです。
ジェフリー・ディーヴァーと言えばライムシリーズが有名ですが、
今回の「青い虚空」は単発の作品です。

物語は殺人鬼ハッカー VS 服役中の天才ハッカーです。
そして他にもハッカーが登場します。
ハッカーだらけの小説です。

嘆息

ネット不信になります。
この小説では、ハッカーたちがインターネットを介して、
どんなコンピューターにも忍び込み、あらゆることをします。
もちろんフィクションではあります。
しかし、しばらくはハッカーを恐れて、
インターネットができなくなるかもしれません。

感嘆



後半から展開が一気に加速します。
さすが「ジェットコースター作家」と言われるだけあります。
前半の展開は遅いのですが、
その分、急転直下の快感を味わえます。

② 

二転三転どころか、四転五転します。
さすが、「どんでん返し職人」と言われるだけあります。
個人的には、最後の最後のどんでん返しに心打たれました。



専門的なことについてよく調べられています。
さすが「元弁護士の作家」だけあります。
私にはチンプンカンプンな部分も多かったのですが、
パソコンの知識が豊富な方は、より楽しめるのではないでしょうか。

こんな方におすすめ

・驚かすよりも驚かされたい方 
・翻弄するよりも翻弄されたい方 
・ハッキングするよりもハッキングされたい方 
  


青い虚空

¥930
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