ホームレスや生活保護受給者の就労支援に取り組む大阪市のNPO法人「Homedoor」の川口加奈理事長(23)の講演会が16日、松山市文京町の愛媛大であり「ホームレスは自業自得で、なりたい人がなっているとの考えは誤解。個人の責任ではない」と訴えた。
愛媛大生らを中心にホームレス支援を考える会「オープンハンドまつやま」などが主催する「反貧困フェスタ2013inえひめ」の一環。
川口さんは中学時代から、路上生活者の多い大阪市のあいりん地区で炊き出しに参加。「ホームレス状態を生み出さない社会をつくりたい」と大阪市立大在学中の2010年にNPOを設立した。
講演では、ホームレスから生活保護受給者になった人の「出口づくり」として始めた就労事業を説明。路上生活者の特技で多い自転車修理を生かし、レンタサイクルを軌道に乗せた経緯を紹介した。
愛媛新聞 平成26年2月17日