Les 5 sens
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Square Sky

青い空を見上げる度に 何かが始まる予感がして
ただあてもなく走り出す そんな日々を送っていた
大きな雲 みなぎる命
地平線の先を想像して ただひたすら靴をすり減らした

きっと辿り着く そして僕の空はもっと輝く

空に浮かぶ城 翼の生えた大きな竜
波間に揺れる秘宝 悪魔のささやき
きっとどこかで僕をまっている
確証なんかあるわけがない
でもいつもそういうものを 追い求めていた

いったい誰が決めたのか 人は背が伸びるにつれて
納得を求め 安定にすがり その靴跡を残していく
自分もその流れに巻き込まれていることに 気づいていても
気づいていない振りをした

そのほうが楽なんだ だっていつだって僕らの上には
四角い空が広がっている

古びた鉄塔 真新しいマンション
ネオンボード しわだらけのスーツ
いつの間にか見慣れてしまったのは
あの空とはかけ離れた
誰もがほしがるリアリティー

空っぽの脳に染み渡る 突然広がった真っ青な天井
目の奥に浮かんできたのは 遠い記憶 微かなにおい

父さんに連れられた海 工事中の公園
必死で探した流れ星 林の奥の洞窟
いつだって四角い空に 囲まれていたことを
今になって気づく
現実と想像のさかいめ 勝手に作りだしていたのは僕自身だった

決めたことが一つある
現実と名付けた空想
空想と名付けた現実
歩みを進めるのは そのどちらでもない
僕が生きるのは ただ広がる
この空の下なのだから




Scratch Bear

こんばんは
ようこそ
遠いとこをわざわざ
寒いから
そんなとこにつったってないで
さあさお入り

立派な毛並みの熊が言う
今日はあなたのためのパーティー
上着を脱いで
すぐに着替えて
奥の部屋でみんなもう
待っているよ

ドアの前で熊がいう
ちょっと待って
今日は君のためのパーティー
不安やエゴやプライドなんか
ここには似合わない

豪華な食事
黄色い歌声
一歩踏み入れたらほら
君だけのパーティー
今夜だけは
素直になろうよ

疲れた声で熊は言う
だいじょうぶ
お腹なんか空いてやしない強がりと同時に鳴るお腹

本当は僕だって
主役になりたいんだ
いっつもこんなとこで
愛想を振りまいてたくないんだ

荘厳なドアの向こう
たった一枚の扉に
憧れているよ
どうか一夜だけでも
でも結局今夜も
いつもと一緒か

うっかり居眠り
小さな手が
肩を揺らす
一緒に歌わない?
寝ぼけた耳に
理解しがたい一言

さあ着替えて
今夜は君と僕のパーティー
高鳴る鼓動
きれいに着飾って
夢の舞台へ
色とりどりのランプ
見たことのない楽器
ゆっくりと
すごいスピードで
時計がまわる

今日はここまで
また今度だね
君に感謝をしなくちゃ
望みが叶ったんだから

もしもまたここに来ることになったら
次はきっと…
きっと…

The Light

遠い昔から
長い旅をしてきたんだ
遥か彼方から
光を送るよ
君の目に届けばいいな
届くといいな

雨上がりの夜空は
無限に広がる 
星たちはひそひそと
僕らを見下ろし
今日も楽しそうに瞬く

ただ見上げていた
子供のように
きれいだな
あとちょっと
届くはずもない
星を探す

ここから見えるのは
人がつくりだした光
くすんでいて眠そうに誘う同じ光なのに
どうして違うと思ってしまうのだろう

キラキラしてて
あったかくて
決して届くはずはないのに掴もうとするんだ
何度でも

明日は流星群が見れるらしい
こんな場所からは見れるはずがないって
期待と裏腹につい
負けずぎらいがさわぐ

みんなが寝静まったあとでいつものばしょにいそぐ
寒空の下でたった一筋
君が来るのを待つ

キラキラしてて
すぐに消えてしまう
まるであいつらみたいだなつぶやいた先にいたのは
自分自身だった

彗星に乗って
あの闇を切り裂こう
瞬く星をぬって君に会いに行こう

キラキラしてて
あったかくて
消えていってもかまわない会いたくなったら
あの場所にいけばいい

夜明けまぎわ
いつものばしょから見えたのは
見慣れたくすんだ光
そんな景色に願いをかけるのも
悪くないと思った

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