本日は早朝4時に出勤して、夕方6時半に終業で残業は5時間半。
2019年ドーハ世界陸上の男子50km競歩金メダリストで、前回優勝枠で今年のオレゴン世界陸上男子35km競歩の出場権を得ていた鈴木雄介選手が、
コンディション不良のため昨年の東京五輪に引き続いて代表を辞退すると発表されました。
鈴木選手は気温31度、湿度74%という過酷な環境下で行われたドーハ世界陸上を制したわけですが、
その代償は大きかったようで、以後は慢性的な疲労に悩まされることとなり、
まもなくレースから3年が経とうというのに回復の見込みがみられないとのことです。
観戦するのもツラいと言われた苛烈極まる条件の中を4時間近くに渡って歩き続け、先頭をキープし続ける精神的な重圧が加わり、
さらに鈴木選手は20km競歩が元々専門で、50km競歩をこなす体力が十分に備わっていなかったことでしょうから、
そのダメージは想像以上のものがあったと、まさに瀕死の重傷を負うに等しい状態であったのではないかと今になって思うのであります。
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酷暑の耐久レースと言えば、2019年のMGCで好結果を残した選手たちもいまだに調子の上がらない状態にあるようです。
女子優勝の前田穂南選手に関しては今季に入って仙台国際ハーフで優勝するなど復調してきましたが、
MGC女子2位の鈴木亜由子選手は4月の金栗記念1万mで自己記録から2分近く遅いタイム、
MGC男子1位・2位の中村匠吾選手と服部勇馬選手は今年のニューイヤー駅伝で区間下位に沈み、
服部選手は2月にハーフで自己新と復調気配を見せたものの、五輪以来のマラソンとなった5月のプラハでは後半失速し、2時間18分台のタイムに終わりました。
このような現状をみると、果たして次回のMGCはいつ開催されるのかというのは気になるところです。
今のところ「2023年の秋」予定としか発表されていませんが、再び暑い時期に行って、多くの選手を潰してしまうことになりはしないか心配するものです。
暑さに強い選手を選ぶことも大事ですが、
それよりも大激戦によるダメージをいかに五輪本番に残さないかのほうを優先させたほうが良さそうな気がしますし、
夏のレース対策というのは陸連のほうにノウハウがたっぷりと蓄積されているでしょうから、
MGCでは単純に勝負強い選手を選ぶことを優先する考えでいいかと思います。
結局、東京五輪で入賞した大迫選手と一山選手は冬の選考レースで結果を出した選手ですし、
競歩も2月や3月に選考会を行いながら、毎回、五輪や世陸で結果を出していますので、MGCも寒い時期に行って全然かまわないと思うのであります。