陸上新種目・エリミネーションマイルが面白い~今日ははいチーズ!の日 | 過労士★ランニングクラブ熊本

過労士★ランニングクラブ熊本

1日の平均残業時間が5時間を超える「一級過労士」によるランニング記録。
駅伝・マラソンを始めとした陸上競技に関する話題の他、
読売巨人軍や大相撲など各種スポーツに関する話題も更新していきます。

本日は会社はお休み。



昨日の記事では女子1000mで日本記録を出した田中希実選手について述べましたが、


その田中選手が出場した「TWOLAPS ミドルディスタンス・サーキット大阪大会」で実施された『エリミネーションマイル』という種目が大きな話題を集めているようです。




1マイル=約1600mの距離に5~6人の選手が出場し、1周ごとに最下位の選手が脱落し、


ラスト1周は残った2~3人の選手で順位を争う形式のレースで、


海外でどのくらい実施されているのかは私も承知していませんが、国内ではかなり珍しい形態であることは間違いありません。



東京五輪の自転車競技で梶原悠未選手が、「オムニアム」という複数の種目の合計ポイントで争う競技で銀メダル🥈を獲得しましたが、


その中にも同様の「エリミネーション」という種目があり、


1周ごとに直線で激しいスパート合戦が行われるスリリングな展開に、これは面白い種目だなと強く印象に残ったものでありました。




▼本日限定!ブログスタンプ

あなたもスタンプをGETしよう


ミドルディスタンス・サーキット大阪大会」のエリミネーションマイル男子は2組に分かれて実施されましたが、


1組目では先日に1500mで日本記録を出したばかりの河村一輝選手が、




2組目では東京五輪5千m代表の坂東悠汰選手が1着でゴールしました。




河村選手は圧勝に近い形でしたが、坂東選手の場合は5千や1万が専門ですので、前半はスピードについていけず、


1周目と2周目は最下位になるかどうかギリギリの感じでかろうじて通過していましたが、


最後の1周になるとスタミナの違いを見せつけて、直線では観衆の声援に応えながらゴールしていました。




また、1組目では最初の1周は400mのレースかと思わせるほど超ハイペースになるなど、


まったく予想のできない展開の連続に、トラックレースの新しい可能性を感じ取ったものであります。



個人的には1万mや5千mでもエリミネーションを導入すると面白いのではないかという気がいたします。


同じところをグルグルと何十周もするというのは、私のような陸上ファンは大丈夫ですが、


陸上に関心のない人は観戦していて面白くないことだと思います。


特に1万mともなれば周回遅れが頻発して、ちょっと目を離してしまうと誰が先頭を走っているのか、あの選手は今何位なのか全くわからなくなってしまいます。




最近のスポーツ界のトレンドを見ると、いわゆる「テレビ映え」しない競技はどんどん排除される傾向にあります。


序盤は単調で、終盤になると順位がわからなくなるトラック長距離種目もこのままだと排除の対象となるかもしれないので、


エリミネーションの導入も検討の価値はあるのではないかと思うのであります。