本日は会社はお休み。
いよいよ明日から東京五輪の代表選考会を兼ねた陸上の日本選手権が始まりますが、
今朝の日刊スポーツ紙上には最大の注目である男子100mの馬柱が掲載されていましたので、3連単を予想する感じで展望を述べてみます。
日本選手権の多くの種目がそうですが、特にこの100mの場合は一発勝負とはいえ、
そのシーズンの調子が忠実に結果に反映される印象で、春先から好調だった選手がそのまま戴冠する傾向が強く、
逆に不調だった選手がいきなり日本選手権で復活するケースは少ないものです。
そう考えると「6強」のうち今季はイマイチ記録が伸びていないケンブリッジ飛鳥選手と小池祐貴選手の苦戦は免れそうもない雰囲気で、
特にケンブリッジ選手の場合は脚の状態も良くないようで、決勝進出さえ厳しいのではないかと思われます。
一方、小池選手も9秒98の自己記録には遠く及ばないレースが続いているものの、
春先に比べればジワジワと記録を縮めてきており、勝負強い印象もあることも考えれば、
優勝までは届かないにせよ、しぶとく3番に入って代表権は意地でも獲得しそうなイメージを私は勝手に抱いています。
状態面で不透明なのが前日本記録保持者のサニブラウン・アブデルハキーム選手で、
今季どころか昨季も合わせた2年間で1本しかレースを走っておらず、その唯一の5月末のレースも追い風3.6mの中を10秒25ということで、
調子が悪いのか、それとも試運転的な走りだったのか、よくわからない感じです。
ただ、拠点にしているアメリカから日本へ移動し、隔離期間等もあるので、
調子を万全にもってこれるかどうかは微妙で、代表3枠から漏れてしまう危険性が高いと見ました。
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東京五輪のテスト大会でフライング失格となった桐生祥秀選手は、
山縣亮太選手が日本新記録を出した布勢スプリントで予選だけ走って、追い風参考ながら10秒01を出して復調。
以前は春先好調で日本選手権の頃に調子を落とすイメージでしたが、
近年はピークをずらして日本選手権で結果を出せるようになりつつあり、
上り調子となった今回も最低でも代表権を獲得する結果を残せるのではないかと期待できます。
昨季までは一時期の勢いを失っていた感のあった多田修平選手は、今季は室内シーズンから結果を出すなど好調を維持し、
布勢スプリントでは山縣選手に続く2位ながら10秒01と4年ぶりに自己記録を更新して完全復活。
今季はほとんどのレースで日本人2位以内を確保している安定感を考えれば、日本選手権での上位入線も確実ではないかという予想です。
今季絶好調の山縣亮太選手が普通に考えれば優勝するのだろうと思うのですが、
少し気になるのが前走の日本記録を出した布勢スプリントの走りで、
追い風2.0mを背に受けて、未知のスピードを体感して、本人曰く「脚が回転に追いつかない感じがあった」と語っていて、
逆に考えれば肉体に相当な負担がかかっていたのではないかという心配があります。
これらのことを総合的に考慮して、勝手ながら今回の日本選手権の男子100mは、
1着 多田修平
2着 桐生祥秀
3着 小池祐貴
こんな感じになるのではないかと予想しておきます。
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