「喜楽クイズ」を更新しました。
[問題]
Ⅰ 漢字問題
次の二つの文章を読み合わせて、「 」に共通に入る漢字を答えてください。
問1
● 「父の列車(その4)」
「もう泣かんでええ。そんなに風船が欲しかったんやったら、今日はおばちゃんがあげるさかい。ええな、もうとったりしたらあかんえ。」
おばさんはゴム風船を祐而の上着のポケットに押しこむと、大きな手で祐而と僕の背中をポンとたたいた。僕たちはうなだれたまま駄菓子屋をあとにした。
涙でぬれた目に「 」「 」がまぶしかった。
しばらく歩いてから、祐而は足を止めた。目の周りが涙の跡で黒ずんでいるのが、タヌキの目のようで、なんともこっけいに見えた。
「これ、ひとつやるわ。」
てれたような笑いを浮かべて、祐而はてのひらほどもある赤い風船を僕にわたそうとしたが、僕は手を出さなかった。「 」「 」のような色をした風船は、ひょいと風に乗ってから、砂利道に落ちた。
「鉄、待てよう。」
慌てて呼び止める祐而の声をふり切って、僕は駆け足で、息をあえがせて七曲りの坂を登った。 吉村 康(注1)
● 立山が後立山に影うつす「 」「 」のときの大きしづかさ 川田 順(注2)
問2
● 「 」「 」なくして幸福はありえない。 アンドレ・モーロア(注1)
● 「 」「 」の早さと、何ごとも重大視しない情感の浅さこそ、人間最初の老いの兆しだ。 三島由紀夫(注2)
問3
● 恋と愛とは、違う。恋と愛が結びついたものが「 」「 」である。恋は、わりと冷めやすいが、愛はわりとしぶとい。恋は激しいが、愛は穏やかである。「 」「 」とは、たった一人の相手のために、胸が張り裂ける思いがし、そして、もし神様が、「何か一つ願いを叶えてやろう」と言ってくれたなら、「あの人を思い続けるこの心を、とにかく鎮めてください」とすぐさま願うことである。 柴門ふみ(注1)
● 「 」「 」はただ性欲の詩的表現を受けたものである。少なくとも詩的表現を受けない性欲は「 」「 」と呼ぶに価しない。 芥川龍之介(注2)
Ⅱ なぞなぞ
問1 太郎君は「男の子の銅像」を、簡単に「男の銅像」に作り変えてしまいました。使った道具は何でしょうか?
問2 家を出てから帰るまで、ずっと後を付いてくるものは何でしょうか?
問3 美味しい食べ物に付いているものですが、大きければ大きいほどみんなに敬遠されるものは何でしょうか?
問4 紙でできているのに、切っても切っても小さくならないものは何でしょうか?
問5 透きとおった食べ物ですが、住所が空だというものは何でしょうか?
Ⅲ その他問題
若い二人の結婚話が進み、親同士が初めて会った。
その席で、娘の両親が、「親バカですが、一言だけ」と娘の自慢話をした。
すると、自分の娘を褒めたのに、なぜか相手の両親が大喜びした。いったい、娘の親は娘の何を自慢したのでしょうか?
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[答]
Ⅰ 漢字問題の答
問1 夕日
注1: 昭和・平成の小説家。戦争と歴史に関する著作と歌人の評伝で知られる。佐藤雅彦編「教科書に載った小説」より
注2: 明治から昭和の歌人。歌集のほか研究書「西行」「藤原定家」もある。「鷲」に収載
問2 忘却
注1: 20世紀のフランスの小説家、評論家、歴史家。「幸福論」より
注2: 昭和の小説家。「私の遍歴時代」より
問3 恋愛
注1: 昭和・平成の漫画家、エッセイスト。「恋愛論」より
注2: 明治から昭和初期(2年没)の小説家。「侏儒の言葉」より
Ⅱ なぞなぞの答
問1 のこ切り(「のこ切り」だから「男の子の銅像」から「の子」を切り取ったのです。難しかったかな)
問2 足あと(影は暗いところでは付いて来ませんよ)
問3 ドーナツの穴
問4 トランプ
問5 ところ天(「ところ(所)」が「天」だと言っているのです)
Ⅲ その他問題の答
娘の両親は、「結婚相手として彼を選んだ娘は人を見る目が高い」と自慢したのです。