楽しく脳を活性化する 喜楽クイズ(第55回) | 喜楽クイズの山チャンのブログ

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楽しく脳を活性化するブログです。知識を問うものではなく、考えてもらうクイズです。

「喜楽クイズ」を更新しました。

 

 

[問題]

 漢字問題
  次の二つの文章を読み合わせて、「   」に共通に入る漢字を答えてください。
問1

 「父の列車(その4)」

  「もう泣かんでええ。そんなに風船が欲しかったんやったら、今日はおばちゃんがあげるさかい。ええな、もうとったりしたらあかんえ。」

  おばさんはゴム風船を祐而の上着のポケットに押しこむと、大きな手で祐而と僕の背中をポンとたたいた。僕たちはうなだれたまま駄菓子屋をあとにした。

  涙でぬれた目に「 」「 」がまぶしかった。

  しばらく歩いてから、祐而は足を止めた。目の周りが涙の跡で黒ずんでいるのが、タヌキの目のようで、なんともこっけいに見えた。

  「これ、ひとつやるわ。」

  てれたような笑いを浮かべて、祐而はてのひらほどもある赤い風船を僕にわたそうとしたが、僕は手を出さなかった。「 」「 」のような色をした風船は、ひょいと風に乗ってから、砂利道に落ちた。 

  「鉄、待てよう。」

  慌てて呼び止める祐而の声をふり切って、僕は駆け足で、息をあえがせて七曲りの坂を登った。     吉村 康(注1)

 

 立山が後立山に影うつす「 」「 」のときの大きしづかさ    川田 順(注2)

 

問2

 「 」「 」なくして幸福はありえない。     アンドレ・モーロア(注1)

 

 「 」「 」の早さと、何ごとも重大視しない情感の浅さこそ、人間最初の老いの兆しだ。     三島由紀夫(注2)

 

問3

 恋と愛とは、違う。恋と愛が結びついたものが「 」「 」である。恋は、わりと冷めやすいが、愛はわりとしぶとい。恋は激しいが、愛は穏やかである。「 」「 」とは、たった一人の相手のために、胸が張り裂ける思いがし、そして、もし神様が、「何か一つ願いを叶えてやろう」と言ってくれたなら、「あの人を思い続けるこの心を、とにかく鎮めてください」とすぐさま願うことである。     柴門ふみ(注1)

 

 「 」「 」はただ性欲の詩的表現を受けたものである。少なくとも詩的表現を受けない性欲は「 」「 」と呼ぶに価しない。     芥川龍之介(注2)

 

 なぞなぞ

 

問1 太郎君は「男の子の銅像」を、簡単に「男の銅像」に作り変えてしまいました。使った道具は何でしょうか?  

 

問2 家を出てから帰るまで、ずっと後を付いてくるものは何でしょうか?

 

問3 美味しい食べ物に付いているものですが、大きければ大きいほどみんなに敬遠されるものは何でしょうか?

 

問4 紙でできているのに、切っても切っても小さくならないものは何でしょうか?

 

問5 透きとおった食べ物ですが、住所が空だというものは何でしょうか?

 

 その他問題

  若い二人の結婚話が進み、親同士が初めて会った。

  その席で、娘の両親が、「親バカですが、一言だけ」と娘の自慢話をした。

  すると、自分の娘を褒めたのに、なぜか相手の両親が大喜びした。いったい、娘の親は娘の何を自慢したのでしょうか?

 

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[答] 
 

 漢字問題の答
問1  夕日

   注1: 昭和・平成の小説家。戦争と歴史に関する著作と歌人の評伝で知られる。佐藤雅彦編「教科書に載った小説」より

  注2: 明治から昭和の歌人。歌集のほか研究書「西行」「藤原定家」もある。「鷲」に収載 

問2 忘却

  注1: 20世紀のフランスの小説家、評論家、歴史家。「幸福論」より

  注2: 昭和の小説家。「私の遍歴時代」より

問3 恋愛

  注1: 昭和・平成の漫画家、エッセイスト。「恋愛論」より

   注2: 明治から昭和初期(2年没)の小説家。「侏儒の言葉」より

 

 なぞなぞの答
問1 のこ切り(「のこ切り」だから「男の子の銅像」から「の子」を切り取ったのです。難しかったかな)    
問2 足あと(影は暗いところでは付いて来ませんよ)
問3 ドーナツの穴
問4 トランプ
問5 ところ天(「ところ(所)」が「天」だと言っているのです)


 その他問題の答

   娘の両親は、「結婚相手として彼を選んだ娘は人を見る目が高い」と自慢したのです。

 

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