薪ストーブや焚火の火を見ていると心が落ち着き、いつまでも見つめてしまう。庭で焚火をするのは楽しみの一つではあるが、季節を選ぶ。

 

 

 キャンプやアウトドアが流行っていて、年中焚火をしている人も多いだろう。でも自分が焚火をする季節には限りがある。冬のイメージもあるのだろうが、八ヶ岳の冬は寒すぎて、外で焚火の火をじっと見つめるなど出来たものではない。焚火の前で凍えてしまう。また夏の真っ盛りも虫たちの季節なので、外でじっくり座ることはない。じっとしていたら体中あちこち虫にくわれて悲惨な状況になる。

 

 つまり、春と秋が我が家の焚火シーズン。春に2~3回、秋に2~3回、トータルすると年間で5~6回の焚火を庭でする。

 

 今年も我が家の焚火開きは、冬が終わり、春が来た頃に行った。まだまだ夜はしっかり寒い季節だが、厳冬期に比べれば、その寒さは和らいでいる。

 

 

 焚火をする時は、当然それがその日の夕飯になる。焚火はバーベキューではないので、食材はいたってシンプルだ。我が家の焚火メニューの定番は、ソーセイジとポテト、そしてバケットと酒、以上。ワイルドだろー。イメージとしては、西部劇のガンマンの野宿だ。だからバーベキュー的な諸々の食材は滅多に加えない。

 

 

 

 食事はシンプルな方が、そのオイシサをじっくり味わえる。ソーセイジを齧り、パンを齧り、酒を呑む。ポテトを頬張り、パンを齧り、酒を呑む。これの繰り返し。目の前で赤々と燃える火を見つめていれば飽きることはない。

 

 

 いつのまにか、八ヶ岳の森は深い闇に包まれ草木も眠る時間になっている。森の奥ではフクロウの声が聞こえ、時には鹿の叫び声に驚かされる。そろそろ、夜行性の森の仲間たちの活動時間だ。

 

 ということは、我々にとっては欠伸の時間。西部劇ゴッコも、そろそろお開きにしよう。