自分の絵が好きになる
お絵かき専門家
臨床美術士の阿野絵里子です。
「アート思考」とは
「デザイン思考」との対比で
説明されることもありますが
「アーティストが作品作りの際に用いる思考法」
「自分目線で発想する」ことです。
建築家であれば、きちんと設計図があって
それに忠実に作っていきます。
しかし、アートの場合は
イメージ図はあったとしても
そこにたどり着くとは限りません。
失敗して、そこからイメージが飛躍し
全く違うゴールへ向かう事もあります。
「アート思考」が今注目されているのは
AIとの共存社会が到来しつつある今
人間にしかできない「考える力」を
高めていく必要があるからです。
なぜならば、AIはデータが
存在しない課題を解決する仕事や
数値化できない人間の感性や
経験に基づく創造的なアイデアを
生み出す仕事が不得意だからです。
では「アート思考」を育てるには
どうしたらいいのでしょうか
絵とはこういうものだという
価値観や常識はいったん脇において
子どもが主体的に取り組める
ようにすることが大切
「~すべき」
「~しなければいけない」
というように、
子どもにこうしたらいいと
答えを与えるのではなく
子どもから教わる姿勢が大切です。
子どもの中にある答えを導き出すには
こどもの答えを焦らずに、考える時間を
与えることです。
こどもが迷っていれば
親(指導者)の意見を言っても
いいですが
決めるのは子ども
という意識が大切
だと思っています。
「どうしたらいいと思う?」
「〇〇ちゃんならそうする?」
と質問してみてください。
否定・批判されない安心・安全な
環境であれば子供はきっと
考えを導き出せるようになっていきます。